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映画の話 その83(北の橋)

113アリムビ
ジャック・リヴェット監督の「北の橋」を見ました。
またしてもリヴェットマジックにかかりました。
北の橋1
パリを撮らせたらピカイチです。
オープニングはバティストがバイクに乗ってパリの町をライオンの像を見ながら走り回っています。
一方刑務所から出たばかりのマリーはトラックの荷台に乗って恋人の住むパリに来る。
彼女は子供の頃、井戸に落ちて閉所恐怖症になり室内にはいられない。
二人の出会いはバティストがマリーをひきそうになったことから始まる。
バティストも宿無しで二人で野宿をする。
北の橋3
そして訳ありのマリーの恋人ジュリアン。
ジュリアンを追うなぞの組織。
これらがパリの町をベースに双六でミステリーの味を付け、「ドン・キホーテ」のスパイスを一振りすればリヴェットマジックの出来上がりです。
北の橋2
いたるところに軽妙なシャレが利いています。
4日間の出来事ですがあらゆるパリがでてきます。
前半は都会のパリ、後半は殺伐としたパリ、素敵です。
バティスト役のパスカル・オジェが素晴らしい。
始めはウザイ奴だと思っていたのですが、次第に引き込まれ、遊園地のドラゴンに挑むシーンは涙ものです。
北の橋5
彼女はマリー役のビュル・オジェの実の娘でなんと25才で亡くなってしまいました。
とても気になったことが2つあります。
1つは最後の空手のシーンです。
バティストは良いのですが正体不明のマックスが問題です。
空手の極意を教えるのですが、マックスは空手がとても下手なのです。
とても良いシーンなのに残念です。
北の橋7
もしこれがわざとこのように演出したのならジャック・リヴェット監督に脱帽です。
もう1つは音楽です。
ピアソラを使い切っていません。
ラストタンゴ・イン・パリのガトー・バルビエリの勝ちです。
北の橋4
これなら音楽はなしにして、パリの音を使ったほうが良かった気がしますがいかがでしょうか。
パリの町にはタンゴが合わないわけがありません。
「セリーヌとジュリーは舟でゆく」もそうですが、パリを舞台にした大人のファンタジーがたまりません。

8-2ウィジョヨクスモの花


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