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MEMORIES 1967秋

思い出表紙のコピー2
僕は渋谷のジャズ喫茶にいる。
流れているのはリー・モーガンのサイドワインダー。ブルーノートの好きなアルバムである。
僕は時々ここに来る。
ここ「スウィング」は百軒店の一番奥にあるお店で、ジャズ喫茶の中ではとてもゆるいお店で居心地が良い。
スィング
他の老舗などはハードなジャズファンが多く、とてもギスギスしていて敷居が高い。
コーヒー1杯で2時間ぐらいは聞いている。
この店は水槽でヤマメ(岩魚?)を飼っているのが面白い。
さらにウェイトレスのお姉さんが魅力的だ。
当時流行っていたボサノバやJacques Loussier「Play Bach」、Dave Brubeck「Time Out」などを聞いていた僕が初めてジャズに興味をもったのはMJQ「THE COMEDY」というアルバムのジャケットがあまりにも素敵だったのでジャケ買いしてしまった時からだ。
MJQ.jpg
MJQがクールジャズを代表するバンドでリーダーのジョン・ルイスが西洋音楽にインスパイアされて作られた意欲作というのは後で知ったことで、ミルト・ジャクソンのバイブの美しさにこれがジャズかと思った。
しかしメインストリームのジャズは全く違うものだった。
僕はビートルズ・R&B世代でジャズに違和感はなく、特にリクエストではあまりいい顔されないファンキーなJimmy SmithやRamsey Lewisが好きだ。
ジャズ喫茶ではいけないことだが体が動いてしまう。
次第にメロディアスな曲、Cannonball Adderleyの「Mercy, Mercy, Mercy」、Herbie Hancock「Maiden Voyage」、Mal Waldron「Left Alone」、Miles Davis「アランフェス協奏曲」などが好きになり、John Coltraneの「My Favorite Things」を聞いてジャズの素晴らしさを認識する。
そして「 A Love Supreme」でJohn Coltrane信者になってしまう。
もう一人ジャズの素晴らしさを教えてくれたのがThelonious Monkだ。
「Round About Midnight」を聞いて心が洗われる。
楽器ではピアノとサックスが好きになったのでロックを聴く時もサックスが入っていると笑みがこぼれる。
トラフィック、マザース・オブ・インヴェンション、ブラッド・スウェト・アンド・ティアーズ、などは最高だ。
ジャズを聴いていたからかどうかわからないがプログレも好きになった。
その後ジャズ喫茶にはいかなくなり、家でレコード(ロック)を聴く時間が長くなった。
今思うと、渋谷のそれも道玄坂にある百軒店はとても特殊な場所で、魑魅魍魎が蠢く異界であった。
その奥のどん詰まりのところにあるドアーを開けた自分の好奇心に驚いている。
この店はずいぶん前になくなってしまったが目を閉じて扉を開けるといつも大きな音でCharlie ParkerがSonny RollinsがJohn Coltraneがそして大好きなCharles Lloydのサックスがスウィングしている。
♣︎13のコピー


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