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映画の話 その81(ビギナーズ)

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 監督のジュリアン・テンプルはセックス・ピストルズ、ローリング・ストーンズ、デビッド・ボウイなど多くのミュージシャンのミュージック・クリップを手掛けたことで知られています。
舞台はすでにアメリカで現れた大人でもなく子供でもない世代「ティーンエイジャー」という概念がイギリスにも伝わった1958年のロンドンのホーソーです。
ビギナーズ
とても興味深いのはスウィンギング・ロンドンの始まりだからです。
物語はある夏の熱帯夜、ソーホーの街は、いつものように青春を謳歌する若者たちの熱気でむせかえっている。
カメラマンの卵コリン(エディ・オコーネル)、その恋人でデザイナー志望のスゼット(パッツィ・ケンジット)も、彼らの仲間だ。
ビギナーズ2
しかし、ひょんなことから喧嘩してしまい、スゼットはファッション界の大物デザイナー、ヘンリー(ジェームズ・フォックス)に惹かれてゆく。
いつも約束に遅れるコリンに愛想をつかして、すべてを満たしてくれそうなヘンリーの誘いにのり婚約してしまうスゼット。
がっかりしたコリンは、ふとしたことで広告業界のやり手、ベンディス(デイヴィッド・ボウイ)と知り合う。
ビギナーズ4
コリンの写真に注目したベンディスは、彼に仕事を与え、売れっ子カメラマンとなるコリン。
スゼットを振り向かせようとテレビ出演をするがテレビ界の汚ないやり方に嫌気がさし、ショーを目茶目茶にしてしまう。その日はスゼットとヘンリーの結婚式の日。
諦めきれない気持ちでテレビに映るコリンを見つめるスゼット。
一方、アパートに戻ったコリンはアパートのあるリトル・ナポリ(ノッティング・ヒル)の土地をめぐって陰謀を企むファシストに操られた一団がヘンリーとグルになっていることを知る。
そして黒幕はベンディスなのであった。
一団と黒人達が遂に衝突した夜、スゼットがヘンリーのもとを脱出、黒人クラブで偶然コリンと再会する。
若者たちによって一団が一掃され、降り出した雨の中、コリンとスゼットは愛を確かめ合うのだった。
ミュージカルの形態をとっていますが、沢山のMTVの集合体あるいは107分のプロモーションビデオとも見られます。
出演者と音楽が最高です。
やはりデイヴィッド・ボウイでしょう。
ビギナーズ5
オープニングとエンディングで流れる主題歌「Absolute Beginners」、ピアノの上で踊る「That’s Motivation」、それに対抗するのがキンクスのレイ・デイヴィス「Quiet Life」思った通りの役どころでした。
そしてエキゾチックでミステリアスなアシーニ・ダンキャノン(シャーデー)「Killer Blow」、スタイル・カウンシル「Have You Ever Had It Blue?」もとても良い曲です。
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ここで注目したいのが音楽のギル・エバンスです。
編曲者としてビッグバンドに革命をもたらし、マイルス・デイヴィスの知恵袋と言われています。
そのギル・エバンスが沢山の曲を提供しています。
もう一つの注目はその時代です。
テディボーイのロッカーと出始めたモッズです。
彼らはモダンジャズやR&Bを愛し、スクーターを乗り回します。
スカートもミニになっていきます。
ビギナーズ7
この年代の自動車もかっこいいですね。
特にメッサーシュミットには痺れます。
私が子供の頃は東京でも見られました。
何も考えず1958年のロンドンを楽しみましょう。

8-2ウィジョヨクスモの花


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