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映画の話 その68(ジェイコブズ・ラダー)

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セピアの画面にヘリが2機ジャングルの上空を飛んでいる所から始まります。
ジェイコブズ・ラダー
そこはメコンデルタのアメリカ軍陣営で、兵士はつかの間の休息を取っていました。
そこには主人公ジェイコブ・シンガーもいます。
突然急襲があり皆一斉に立ち上がりますが、ヤクを吸ってた者たちは頭が痛いと蹲り、顔中腫れ上がって血を吐き痙攣し始めます。
ジェイコブズ・ラダー1
敵の攻撃が激しく、ジェイコブはジャングルに逃げ込みますが敵の銃剣で腹をさされ倒れます。
ジェイコブが目覚めたのはNYを走る薄汚れた地下鉄の車内でした。
そこには言葉が通じない中年女とシートに寝そべる異様な尻尾を持った浮浪者がいました。
彼はアパートの自室に戻りそこには同棲している恋人のジェジーが待っていました。
翌朝も、彼はぬかるんだジャングルで腹の傷に苦悶し、助けが呼べない悪夢で目覚めます。
ジェイコブの仕事は郵便配達員で、ジェジーは同じ局の仕分け係です。
彼はいつも整体治療院でルイから治療を受けています。
ある日病院へ行く途中、突然暴走車に追いかけられます。
病院では受付の老看護婦にジェイコブの担当医は存在しない(実は1ヶ月前に自動車の爆発事故で亡くなった)、ジェイコブのカルテもないと言われます。
その老看護婦の頭には異様なデキモノがありました。
またジェジーと参加したホームパーティーでは手相見の女性に生命線が終わっている、あなたは死んでいるわと言われます。
パーティーで踊っているとジェジーが、巨大な尾を持つ怪物と交わるうち口まで貫かれるのを見て悲鳴を上げ、昏倒します。
部屋に戻ったジェイコブは41度の高熱を出して寝込みます。
バスタブに氷を入れて浸かりなんとか助かります。
ジェイコブズ・ラダー3
そこへベトナム時代の友人ポールから電話があり相談があるから会おうと言われます。
彼は命を狙われている、悪魔を見る、とジェイコブと同じ経験をしていました。
別れ際、ポールが車に乗りエンジンをかけた瞬間車は吹っ飛びます。
彼はジェジーと共にポールの葬儀に行き、戦友たちと再会します。
彼らは政府の陰謀に違いないと思い、弁護士に依頼をします。
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弁護士は一度は引き受けますが、政府の圧力が友人たちと弁護士にかかってきたために断られてしまいます。
ジェイコブは裁判所で弁護士を問い詰めますが彼は軍の圧力を否定し、調査したらそもそも君はベトナムに行っておらず、タイでの軍事演習中に情緒不安定となり除隊となっていると拒絶されます。
裁判所を出た所でジェイコブは政府の役人に拉致されお前は軍の実験の事を言い触らし、人心を惑わせた、軍にいた事は忘れろと脅します。
なんとか脱出をしたジェイコブですが大けがをして病院に運ばれます。
ジェイコブズ・ラダー6
そこの病院では狂人や体の一部を失った人々が、金網の上を這い回っていたり、臓物や千切れた手足が散らばり、下半身の無い黒マスクの男が頭を激しく振ったりしてまさに地獄絵図です。
彼は白衣に血だらけのビニールエプロンをつけた男たちに囲まれ、額と顎を器具で固定されます。
看護師の1人はなぜかジェジーで、彼が助けを求めても無視します。
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やがて1人の男が「君は死んだんだ」と言い、彼が「僕は生きている、腰が痛いだけだ」と必死で訴えても聞き流され、目の無い男が彼の眉間に長い注射針を差します。
ジェイコブズ・ラダー4
気付くと足や体が固定され、普通の病院のベッドに寝かされていました。
そこへ整体師のルイが現れ、彼を車椅子に乗せ連れ去ります。
ルイは地獄を見た、死にたくないと訴える彼にエックハルトは読むかね?と聞き、彼も地獄を見た、そこで燃えるのは思い出や愛着だ、でも人間は罰せられず魂は解放される。
死に怯えながら生き長らえると悪魔に命を奪われる、でも冷静に死を受け止めれば、悪魔は天使となり人間を地上から解放する、要するに心の準備の問題だと語ります。
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アパートに戻った彼は、軍のマークのついた箱を開け”名誉除隊証明書”や”ブルックリン大学文学修士号”、戦時中の同胞の写真やタグの他、息子のゲイブからの手紙を見て事故の事を思い出します。
ゲイブは、彼が自転車の乗り方を教えて間もなく暴走車に轢かれ亡くなったのです。
そこへベトナムで化学実験をしていた化学者からの電話があり、二人は会います。
彼は、最初LSD製造で1968年に逮捕され収監されたが4人の陸軍大佐に呼び出され、2年間ベトナムの研究所で働けば無罪放免だと持ち掛けられ取り引きに応じたと言い、サイゴンで軍の秘密研究の”意識を変える薬”の開発に従事、人間の闘争本能を強化する薬”ラダー”を開発した、それはどんなすごいヤクも敵わない強力なものだと話します。
そして、米軍が劣勢となり反戦気運が高まった頃、軍はラダーの使用を決定し、君らの大隊の食事に微量のラダーが混入されたと語ります。
そしてジェイコブたちが戦った戦闘はベトナム軍ではなく、ラダーのために精神撹乱状態になり味方同士の戦闘だったと打ち明けます。
ジェイコブは放心状態になり、タクシーでむかし暮らしていたブルックリンのマンションへ向かいます。
部屋には誰もいませんでしたが階段下に交通事故でなくなったゲイブがいます。
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ジェイコブはゲイブの足元に跪きその小さな胸に顔を埋めます。
彼はその背中を優しく撫で、「大丈夫だよ、上に行こう」と彼の手を引き、階段を昇り始めます。
ステンドグラスの踊り場は暖かい光に満ちていました。
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野戦病院の軍医たちは彼の顔を見て安らかな顔だ、力尽きたんだなと呟き、タグを外し、受付で彼の名前を言います。
ジェイコブ・シンガーは、確かにベトナムで、銃剣で腹を刺され亡くなったのです。
最後に「幻覚剤BZがベトナム戦争で実験的に使用されたと言われたが、国防省は否定した」とクレジットが出て終了です。
この映画はサスペンスでミステリーでホラーで反戦映画です。
エイドリアン・ラインは光と影のコントラストによる演出方法が素晴らしいので飽きさせません。
音楽の巨匠モーリス・ジャールもすばらしいです。
郵便局員のジェイコブに向かって、黒人の女の子たちがThe Marvelettesの「Please Mr. Postman」を歌うシーンは感動モノです。
ジェイコブが手相を見てもらうシーンではMarvin Gayeの「What's Going on」です。
私が好きなシーンはパーティでジェジーが悪魔とセックスするシーンとジェイコブが救急病院でストレッチャーに乗って地獄めぐりをするシーンです。
監督のセンスが素晴らしい。
エイドリアン・ラインは只者ではありません。
Jacob's Ladder(ヤコブの梯子)とは旧約聖書の28章でヤコブが夢に見た天使が上り下りしている、天から地まで至る梯子、あるいは階段のことです。
「人は、一日に一歩ずつ『ジェイコブの階段』を登っている」

8-2ウィジョヨクスモの花


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石の巡礼 その16 (霊浄山石仏群)

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今回は長野県千曲市の八幡集落にある大雲寺の裏手にそびえる霊浄山に安置されている石仏群を見学します。
私が訪れた時は大雲寺の池一面にハスの花が咲いていました。
駐車場の横から山道を15分ほど登ると鳥居があり山頂の社殿に着きます。
DSC_0321.jpg
この社殿の周囲にとても興味深い石仏・石神が並びます。
霊諍山を開いたのは、この地出身の北川原権兵衛で八幡中原の和田辰五郎(修那羅の大天武の高弟)とともに近郷、近在に布教し信者を集めていったと言われています。
石仏・石神は極めて個性的で多種にわたっています。
まずは一代守本尊(生まれにより、一生を守護くださる本尊で十二支を八尊が守る)から見てみます。
まず文殊菩薩です。
1文殊
獅子にまたがり、左手に経典(梵筺)を持ち右手には青蓮上五股杵を持ちます。
下には卯年の本尊と書いてあります。
普賢菩薩は象にまたがり、両手で何か書物を持っています。
2普賢
辰と巳年の本尊。
勢至菩薩は結跏趺坐して合掌しています。
3勢至
午年の本尊です。
大日如来は結跏趺坐し智拳印を結んでいますので金剛界大日如来です。
4大日
下に未年と申年の本尊と書いてあります。
不動明王は剣と索(縄)を持ち、矜羯羅童子、制咜迦童子を連れた三尊像です。
5不動
酉年の本尊で中央に成田山と彫られています。
本来守本尊は8尊ですが、ここでは5つです。
次は覆屋の中を見てみますと猿田彦、大黒天、恵比寿が安置されています。
その他、三途の川で着物を剥ぐ奪衣婆、ペンチで舌を抜く鬼もいます。
<奪衣婆>
6奪衣婆
<鬼>
7鬼
イノシシにまたがる摩利支天、三十三観音の一員の滝見観音(向かって左側に滝)、神道系の素盞鳴尊、日本武尊、譽田別尊(応神天皇)などもあります。
<摩利支天>
8摩利支天
<滝見観音>
9滝見観音
<素盞鳴尊>
10素盞鳴尊
<日本武尊>
11日本武尊
<譽田別尊>
12譽田別尊
そして最も魅力的な猫神があります。
13猫神
養蚕業が盛んに行われていた時代、蚕の繭を食い散らすネズミを害獣とみなして、天敵である猫を守護神として祀りました。
ここに2体の猫神が祀られています。
一体は立った状態でフンドシに羽織姿でとてもユニークです。
もう一体はうずくまった状態で顔が面白い彫刻です。
14猫神
修那羅安宮神社石仏群とともにとても個性的な石仏・石神が安置されています。
制作は明治時代ですが、とても腕の良い、センスの良い石工がいたようです。

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食べ物の話 22(ちらし寿司)

108ウルクドロ(ビモ)
私はちらし寿司が大好きです。
特に並ちらし寿司が好きです。
私の並ちらし寿司の定義は、中、上、特上との違いは、あくまで魚介類の種類や部位、産地であって、仕事に関しては同じでなくてはならないというのが基本です。
5ちらし
まず器ですが、並以上は円形または長方形の塗りの器ですが、並は絶対瀬戸のどんぶりです。
色は白と藍のどんぶりです。
他の色が入っても問題ありません。
ただ真っ黒はいけません。
酢飯はちらし全体を引き締めますので、並も特上も同じものを使用します。
酢飯の上にはその店の看板である干瓢を細かくして海苔と共にちらします。
干瓢は控えめに自己主張してはなりません。
しかし仕事はしっかりしたものを使います。
3ちらし
次は寿司ネタ以外のものです。
まず蒲鉾です。
弾力のあるしっかりしたものを使います。
酢蓮は入れても入れなくても良いです。
絶対欠かせないのが田麩です。
もちろんピンクの桜田麩です。
それもちゃんとした白身魚を使ったものです。
卵焼きは欠かせません。
厚焼き出汁玉子はいただけません。
昔からのふわふわのやつです(最近は高級店でもあまり見かけません)。
海老や魚のすり身と山芋で作ったものです。
干瓢と卵焼きは寿司屋の顔です。
場合によっては椎茸を入れる所もありますが五目寿司になってしまいますので入れません。
トビウオの卵であるトビコ入れても入れなくてもかまいません。
イクラ、ウニは並では望みません。
2ちらし
大事なのはキュウリです。
薄切りキュウリを3枚入れましょう。
職人技で扇型にするのは賛成です。
昔は間仕切りのバランに笹を使っていましたが、今は大葉のようです。
あとはガリとワサビです。
ガリは少し多めに、ワサビは飛び切り効く本ワサビです。
次はいよいよ主役の登場です。
まずはマグロの赤身です。
水っぽいのはお断りです。
1ちらし
白身のネタは特に決まってはいませんがタイは無理なようです。
チラシの中で存在感があるのはエビです。
茹で海老の薄いオレンジ色のあのにくいやつです。
茹で海老が好きになったのは最近です。
子供の頃は嫌いでした。
車海老は最高級のネタですからここは輸入エビでよしとします。
ここで絶対外せないのがコハダです。
同じ光りもののサバやアジではダメです。
仕事をしてあるコハダです。
そしてイカです。
種類は問いません。イカとと
もにタコが入る場合もあります。
煮切りのついた穴子も常連です。
いよいよ貝です。
4ちらし2jpg
赤貝は望んではいけません。
私は青柳かトリ貝が好みです。
平貝もよく入っています。
洒落たお店では小柱も入ります。
これが私の並ちらし寿司です。
並ちらし寿司最高です。
でもたまには大間のマグロ、閖上の赤貝、姫島の車海老が食べたい!!

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音楽の話 その64(大瀧詠一)

ガンジーファ - 021
大瀧詠一ははっぴーえんどの3枚目が発売される前に、ソロアルバムをリリースしました。
もちろん即買いです。
大瀧詠一らしいアルバムジャケットです。
大瀧1
A面に針を落とすとほとんどアカペラで生ギターをバックに「おもい」です。
一曲目としては完璧です。
2曲目はカントリー調の「それはぼくぢゃないよ」です。
カントリーはあまり好きではありませんが大瀧節は歓迎です。
松本隆の歌詞が良い。
ドラムもベースもなかなかです。
3曲目は大好きな「指切り」です。
フルート(吉田美奈子)、ベース(細野晴臣)が最高ですね。
もちろんコーラスも。
歌詞も最高。
この曲が一番70年代の匂いがします。
大瀧詠一の曲の中でベストの曲だと思います。
大瀧2
「びんぼう」はハィ〜が最高です。
バックははっぴーえんどだからノリノリです。
「五月雨」ベースとコーラスが良いです。
「ウララカ」もノリノリです。
ウララカギターとウララカコーラスにつきます。
フィルスペクター&クリスタルズですね。
ウララカギターは鈴木茂に限ります。
大瀧3
B面に行きます。
「あつさのせい」はとても黒っぽい曲です。
この曲はソウルフルなシンガーズ・スリーにつきます。
それに大瀧詠一が乗せられたようです。
細野・林は鉄壁です。
大瀧6
「朝寝坊」ヴァンダイク・パークス風ですね。
ドラムにジミー竹内、ベースに原田政長、クラリネットとミュートの効いたトランペットでとてもジャージーです。
3曲目は「水彩画の町」です。
パーカッションとギターだけのシンプルでほっこりした曲です。
松本隆と大瀧詠一のコンビは最強です。
「乱れ髪」はストリングスが入ったメロディアスな曲です。
ヴォーカルが一番乗っています。
松本隆の歌詞がこれまた素晴らしい。
大瀧4
「恋の汽車ポッポ第二部」シュルビダンディダン・シュルビダンダンです。
最後はプレスリーの「いかすぜ! この恋」です。
プレスリーの曲のタイトルだけで作ってしまった大瀧詠一は本当にプレスリーが好きなのですね。
みだれ髪」に勝るとも劣らないボーカル。
大瀧詠一は私に多羅尾伴内を教えてくれた恩人です。
そのほかにイーハトヴ田五三九、南部半九郎という名前も持っていますね。
このアルバムは大瀧詠一のポップスに対する真摯な態度と暖かさに溢れています。
大瀧5
ソロでも素敵ですが、はっぴーえんどの大瀧詠一が好きです。
東京の3人とは出自が違うのですが、それがとても良く、はっぴーえんどが生まれたのです。
彼にはYMOも似合いませんし、スタジオミュージシャンも似合いません。
彼は作曲家で編曲者であり何よりもプロデューサーが一番似合います。
もちろん素晴らしい歌手でもあります。
若すぎる死は神話をたくさん作りましたが、とても残念です。
多羅尾伴内は不滅です。

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映画の話 その67(レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ)

102ユディスティロ
ついに登場、今回はアキ・カウリスマキ監督の「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」です。
レニングラード1
いきなりツンドラの無人の荒野に佇む納屋で音楽関係者に演奏を聴かせている所から始まります。
納屋の前には寒さで凍ったベーシストが横たわっています。
レニングラード2
中では異様にとんがったリーゼントに異様にとんがったブーツを履いた異様なバンドがポリシュカポーレを演奏しています(この映画の中で一番いい演奏かも)。
レニングラード2−2
結局、気に入られずボツになりましたが音楽関係者の従兄弟がマンハッタンにいるのでそこへ行けとアドバイスを受けます。
マネージャーのウラジミール(マッティ・ペロンパー)は全員を引き連れて(凍ったベーシストもそのまま)マンハッタンへ。
バンドのファンの頭の弱いイゴール(映画「フランケンシュタインの復活」に出てくる背骨の曲がった男で、これをパロディ化している)も無理矢理ついていくのでした。
マンハッタンでロシア民謡を演奏(アコーディオンのイワンが最高)するのですがもちろんボツ。
レニングラード3
今の時代はロックンロールだと言われます。
しかしメキシコへ行き音楽関係者の従兄弟の結婚式の仕事をもらいマンハッタンからメキシコへ。
ロードムービーの始まりです。
まずクルマを手に入れます。
カーディラーはジャームッシュ監督(カメオ出演)です。
テネシー州メンフィスに着き、バーで演奏します。
もちろんロックンロールです。
なんと1958年のRock and Roll Is Here to Stay (Danny and the Juniors)です。
メチャクチャかっこいいです。
レニングラード6
ミールは自分だけ食べたり飲んだりしますが、バンドの連中にはセロリかタマネギです。
ガソリンスタンドでドアーを開けたら溢れるばかりのバドワイザーの空き缶が飛び出してきたのは笑えます。
ニューオリンズのバーではテキーラの演奏です。
なんとイゴールがここまで追いかけて来ます。
それも巨大な魚を抱いて。
次の演奏はプレスリーがヒットさせたThat’s all right mamaですが全く観客が反応しません。
今度はクラブでカントリーKuka mita hahを演奏しますがすぐクビです。
レニングラード7
ここでウラジミール対する不満が爆発しクーデターを起こします。
さらに途中のガソリンスタンドで尖ったリーゼントと尖った靴を履いた店員に会います。
なんとそれはメンバーの従兄弟で釣りをしていてメキシコ湾流に落ち、ここまで流れ着いたのでした。
彼もメンバーに加わります。
ヒューストンに着き、バーで演奏しますがそこはヘルスエンジェルスのたまり場でした。
ロックンロールやりますが全く受けません。
そこで従兄弟の登場です。
なんとBorn to be wildです。
大受けです。
レニングラード5
デル・リオのプラザラウンジでChasing the lightを演奏していよいよ目的地です。
結婚式です。
旅行中ずっと凍っていたベースが溶けて蘇り一緒に演奏します。
みんな楽しそうです。
一方ウラジミールは一人サボテンのお酒(テキーラ本当は竜舌蘭のお酒)を飲み、ニヤリとして暗闇に消えていきます。
カウリスマキの映画は全て大好きですが、これは特別です。
レニングラード9
アメリカなのに大都会は出てきません。
ほとんどダウンタウンで、黒人やマイノリティーです。
バンドのメンバーが最高の演技をします。
アコーディオンのイワンには参りました。
演奏も最高です。
カウリスマキ監督とレニングラードカウボーイズは不滅です。

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気になる話 その23  諸星大二郎「暗黒神話」

サンチ−2塔045
私は漫画世代ですが、漫画命と言うほどではありません。
初めて好きになった漫画は杉浦茂の「猿飛佐助」です。
とにかく面白かった。
13猿飛佐助
もう一つは前谷惟光の「ロボット3等兵」でした。
14ロボット三等兵
小学校に上がる頃には桑田次郎、武内つなよしの漫画が好きでした。
その頃2大漫画週刊誌少年マガジン、少年サンデーが創刊されました。
もちろん毎週買って読みましたが特に熱中した作品はありませんでした。
漫画より冒険小説、探偵小説の方が面白かったからです。
その後夢中になったのは「嗚呼!!花の応援団」
15嗚呼花の応援団
「まんだら屋の良太」くらいです。
16まんだら屋の良太
一応「ガロ」「コム」もファッションとしてときどき読んでいました。
白土三平、つげ義春は好きでした。
最近では岡崎京子が特筆です。
仲能健児の「猿王」も面白かったな。
17猿王
40年ほど前に友人が是非読めと諸星大二郎の「暗黒神話」を貸してくれました。
1暗黒神話1
漫画は小説と違い、まず絵があります。
漫画を読む第一条件は絵が好きかどうかです。
物語はその後です。
1暗黒神話2
諸星大二郎の絵は一目で気に入りすぐに読み始めました。
そして即買いです。
物語も画期的で私の琴線に触れました。
すぐにまた読み返します。
2暗黒神話2
『中学生の少年・武はある日、父の友人を名乗る男・小泉から「君のお父さんは実は殺された」と告げられる。
確かに武には、幼い頃に倒れた父親の傍で泣いている記憶があった。
3暗黒神話3
小泉に連れられ父が死んだ場所へ来た武は、おぼろげな記憶を頼りに父の目的地と思しき洞窟を発見。
洞窟の奥で武は思いもかけないモノと遭遇し――ヤマトタケルの転生として、地球の命運を握るアートマンとして、運命の歯車が動き始める』というのがあらすじですがヤマトタケル伝説を中軸に、古代日本の各神話や遺跡、仏教、ヒンドゥー教、古代天文学、果ては呪術やSF要素までを取り込み、ある少年が辿る数奇な運命を描いています。
4暗黒神話4
諏訪や出雲の古代信仰、尖石遺跡をはじめとする縄文土器、
<蛇体把手付深鉢形土器>
7蛇体把手付深鉢形土器
土偶、熊本を中心とする装飾古墳、
<日の岡古墳6世紀前半>
8日の岡古墳6世紀前半
<竹原古墳6世紀前半>
9竹原古墳6世紀前半
宇佐神宮と六郷満山、六道輪廻の餓鬼道と施餓鬼、ヤマトタケルの東征と3種の神器、アートマンとブラフマン(梵我一如)、羅喉(九曜星)と参(二十八宿星のオリオン座)、
11羅喉 10参宿
これらに武を導く謎の老人武内(武内宿禰)など今も興味を持っている事柄がたくさん出てきます。
これら舞台になった場所はほとんど行っています。
とてつもない膨大な知識、それをまとめ上げる才能、絵の面白さ(好き嫌いはあるが)が融合して諸星ワールドが出来上がります。
6暗黒神話5ー2
そして「暗黒神話」に勝るとも劣らない傑作「孔子暗黒伝」が生まれるのです。
今は中川いさみと石塚真一が好きです。
特に石塚真一の「BLUE GIANT」にはまっています。

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