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音楽の話 その76(Yumi Aria The Concert with old Friends)

ガンジーファ - 091
1996年8月13日から15日にかけて中野サンプラザで行われたコンサートです。
私は見られなかったのですがすぐにレザーディスクを買い、その後DVDを購入しました。
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その題名の通り、荒井由実時代の曲とその当時のメンバーが参加したコンサートです。
ライブとしては「INTO THE DANCING SUN 」と「SHANGRILA」の間の時期で一番輝いていた時です(もちろん今も)。
大スペクタクルなステージも好きですが、シンプルなサンプラザのステージがたまりません。
なぜこのコンサートを取り上げたのかという理由はただ一つ、全員がとても楽しそうだからです。
それがこちら側にも伝わるコンサートはあまりありません。
それは彼らの余裕からくるものなのか、懐かしさからくるものなのかわかりませんが、全員が信頼の上に成り立っていることは確かです。
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DVDはメンバー紹介から始まります。
ドラム林立夫、両手を挙げて嬉しそうにハグします。
デビューからの仲間でキャラメルママです。
パーカッション斎藤ノブ、サングラスでいつものスマイルでハグ、彼もデビュー当時の仲間です。
ベース田中章弘、初期からのツアーメンバーです。
ハイタッチ。
ギター鈴木茂、めちゃめちゃに嬉しそうです。
ハグです。
もちろんキャラメルママです。
キーボード松任谷正隆、キャラメルママです。
二人とも恥ずかしそうにハイタッチです。
キーボード武部聰志、ツアーメンバーで音楽監督です。
全員揃って「あなたでのもの」から始まります。
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ここでコーラスBUZZ東郷昌和、小出博志と松岡奈穂美、サックス、J.H.CONCEPTIONが加わります。
全員ノリノリになります。
特に茂。
「生まれた街で」名曲です。
J.H.のフルートとノブのパーカションが最高です。
時々会場が映るのですが、みんな感激して全く動きません。
「空と海の輝きに向けて」マンタと武部聰志のキーボードが良い。
マンタ少しは笑えよ。
ユーミンはこのころが一番魅力的です。
ゲストに山本潤子を迎え「あの日にかえりたい」です。
スキャットが素晴しい潤子は大人です。
「中央フリーウェイ」みんな楽しそうです。
茂は「美味しいとメガネが落ちるんですよ」状態です。
マンタも笑顔が見えます。
弾き語りで「ひこうき雲」です。
ユーミン素敵です。
少し清水ミチコが入っているかな。
エンディングが最高。
ゲストで高橋幸宏がドラムで入り「返事はいらない」です。
茂が狂いました。
ここでゲスト高中正義とミカが登場、サディスティクミカバンドです。
もちろん「タイムマシンにお願い」です。
ミカは大姉御です。
ユーミンはサポートのまわります。
当時これだけの音楽をやっていた加藤和彦は天才だ!。
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マンタのエレピで始まる「グッドラック・アンド・グッドバイ」、ヴァイオリンで日色純一が加わります。
「12月の雨」はコーラスと茂です。
「雨のステーション」はJ.H.に尽きます。
「コバルト・アワー」になって呪縛が解けたように観客は総立ちになります。
茂「美味しいとメガネが落ちるんですよ」状態。
石川ひとみでヒットした「まちぶせ」です。
フリが可愛いユーミン。アンコールで「14番目の月」全員ノリノリで楽しそうです。
茂、倒れそうです。
最後の曲は松任谷由実の曲「春よ、来い」名曲です。
私には大連慕情に続く曲です。
素晴しい友人に囲まれて幸せそうなユーミンでした。
最後にマンタと抱き合うユーミン。
このコンサートに行かれた人は幸せです。

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音楽の話(フィル・スペクターに捧ぐ)

音楽の話(フィル・スペクターに捧ぐ)
フィル・スペクターが1月16日に死去しました。
81歳でした。
フィル
米カリフォルニア州の刑務所に収監されており、州当局がホームページ上で発表しました。
2003年、当時交際していた女優ラナ・クラークソンを殺害した罪に問われ、禁固19年の判決が言い渡されていました。
死因は調査中です。
何しろ奇行(麻薬常習も)の持ち主で周りはいつもハラハラしていたと言います。
しかし音楽的貢献は素晴らしいものがあります。
フィル6
多人数のスタジオ・ミュージシャンを起用し、独特の音響を持つゴールド・スター・スタジオにて大編成のバンドを狭いスタジオで一発録音することで作られた重厚な音は、当時としては非常に斬新なものでウォール・オブ・サウンドとよばれました。
完全主義者で偏執的に理想とするサウンドにこだわり、ステレオ録音が主流になってもモノラル録音にこだわりました。
このスタジオから次々とヒット曲が出ます。
フィル5
特に私が好きなのはロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」、クリスタルズの「ハイ・ロン・ロン」、ライチャス・ブラザーズの「ふられた気持ち」です。
忘れてはいけないのが自身のソロアルバム「クリスマス・ギフト・フォー・ユー・フロム・フィル・スペクター」です。
いきなりウォール・オブ・サウンドで始まります。
フィル9
ロネッツの「ホワイト・クリスマス」は最高です。
クリスタルズの「サンタが街にやってくる」はジャクソン5より断然良い。
ロネッツの「SLEIGH RIDE」はどんどん転調していきます。
とても楽しいアルバムです。
その後あまりヒットは出ませんでしたが、ビートルズが制作を投げ出した「レット・イット・ビー」を、グリン・ジョンズの後を受ける形で完成させました。
その関係で「ジョンの魂」「サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ」などのプロデュースを行いました。
フィル8
そしてついにジョージの最高傑作「オール・シングス・マスト・パス」を作り上げました。
ジョージとフィルはとても合うような気がします。
フィル7
フィルの思い出は映画「イージー・ライダー」での金持ちのコカイン中毒者役です。
フィル9
絶対映画の中で本物をコカインを吸引しています。
それと私が大好きだったロネッツのヴェロニカと結婚(1968年から1974年の間)したことです。
ヴェロニカはフィルの死に声明を出しました。
「彼がレコーディング・スタジオで制作しているのを見ていた時、最上の人と仕事をしているのを分かっていました。彼は完全にコントロールしていて、全員を統率していました。あの日々に多くの愛情を感じています。しかしフィルはレコーディング・スタジオの外ではちゃんと生きることができなかったのです。闇が近づき、多くの人々の人生がダメージを受けました」
フィル2

合掌

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音楽の話(エンニオ・モリコーネに捧ぐ)

ガンジーファ - 001
1963年、小学生だった僕はラジオから流れるジャンニ・モランディのサンライト・ツイストに夢中であった。
なんてカッコいい曲なんだろう。
太陽の下の18才
時代はツイストブーム。
このころの音楽はアメリカよりもイタリアの音楽が好きだった。
この曲が好きで、後に映画「太陽の下の18歳」の主題歌であることがわかり、映画を見てカトリーヌ・スパークに一目惚れした(ツイストがメチャメチャカッコよかった)。
そしてこの曲がエンニオ・モリコーネであることがわかったのはさらに後のことであった。
次に名前を知ったのはマカロニ・ウエスタンのはしりセルジオ・レオーネ監督の「荒野の用心棒」である。
モリコーネ3
主演のクリント・イーストウッドもカッコ良かったが、テーマソングの「さすらいの口笛」がまたマカロニ・ウエスタンを盛り上げていた。
それからはもう名画のクレジットにはほとんどエンニオ・モリコーネの名前があると言っても過言ではない。
モリコーネ4
その中でもジュゼッペ・トルナトーレとのコンビは素晴らしい。
「ニューシネマ・パラダイス」を始め「海の上のピアニスト」「マレーナ」など映画と音楽は切り話せない。
面白いエピソードがある。
スタンリー・キューブリックの「時計じかけのオレンジ」は始めモリコーネが音楽を担当するはずで、何度も打ち合わせを行ったが、セルジオ・レオーネ監督の横槍が入り、幻に終わってしまったそうだ。
もしモリコーネが音楽を担当していたらどんな映画になっていたか興味が尽きない。
モリコーネ2
あまりにもセルジオ・レオーネ監督の「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」「続夕陽のガンマン」が有名なためマカロニ・ウエスタンの印象が強かったので、フェリーニ監督とニーノ・ロータのように深い作品とは真逆の音楽と思っていた。
なんと言っても口笛にビヨ〜ンビヨ〜ンにホラガイである(実に映像に合っているが)。
モリコーネ1
今もう一度作品と音楽を聴いてみると、どんな監督の作品にも答えて、映像に合った素晴らしい楽曲を作っていたことを改めて感じる。
私のイタリア映画音楽の3大巨匠は、エンニオ・モリコーネ、ニーノ・ロータ、カルロ・ルスティケッリ である。
この三人の音楽で私は育った。
今は三人ともいない。
合掌

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音楽の話 その75(日向敏文)

ガンジーファ - 092
1985年に発売された日向敏文のファーストアルバム「Sarah's Crime」は衝撃的でした。
日向敏文1
当時私はそのような音を求めていたからです。
ロックやジャズから離れたいわゆるAmbient Musicのような音、しかしブライアン・イーノのような音ではなく、もっと汎アジア的なものを求めていたからです。
Ambient Musicは造る人のセンスが全てです。
それが聞き手のニーズに合うかです。
まさにツボにはまり毎日聞いていました。
その後私の人生でとても大事な経験をしました。
1988年のカンボジア旅行です。
憧れのアンコール・ワットにやっと行けたのです。
その辺のことは巡礼記の巡礼04カンボジアに詳しく書いてあります。
カンボジアから戻り写真の整理をしている時に写真をビデオに録画できるタムロンの機械「FOTOVIX フィルムビデオプロセッサー」が発売されました。
日向敏文2
アンコールワットの写真がテレビで見られるこの夢のような機械を購入しない手はありません。
この機械をビデオデッキにつなぎスライドを一枚一枚録画します。
もちろんフェードイン、フェードアウトも、ズームもできます。
録画の長さも調整できます。
そしてアンプに繋げば音も入るのです。
いまでいうスライドショウです。
1988年当時はチャーターした飛行機でしかアンコール・ワットのあるシェムリアップ空港に行けません。
したがってアンコール・ワットにいるのは乗客のわれわれ20数名だけです。
ビデオは誰もいないアンコールワットの参道のスライドから始まります。
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頭の中でなっている音楽はアルバム「Sarah's Crime」です。
1曲目「Sarah's Crime」がフェードインし参道のスライド映像もフェードインして始まります。
ゆっくり参道から第一塔門を通ります。
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いよいよ第一回廊です。
ここからは2曲目「Midsummer Night」にのって回廊の彫刻を見て回ります。
回廊の彫刻はメインなのでズームを多用します。
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サティのような「Premonition」はアプサラ又はデヴァター(天の踊り子)を見ながら階段を登るところで始まります。
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第二回廊は連子窓から入る光が美しい。
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デヴァターと光の競演です。
一度外に出て外壁のデヴァターを見ます。
壁の至る所で、1人で、2人で、3人で、5人で、腕を組んでこちらに微笑みかけます。
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ここは「Sarah(1.Adagio,2.Rondeau,3.Menuet)」で行きましょう。
音楽に合わせてデヴァターの乱舞です。
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いよいよ垂直にそびえる階段を上って第三回廊へ行きます。
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「Memories」に合わせて階段を上って行きます。
高所恐怖症の私にはこの「Memories」だけが頼りです。
日向敏文10
ついに震えながら第三回廊まで来ました。
「Memories」は続いています。
第三回廊はとても気持ちの良い風が吹き抜けます。
日向敏文11
この風に身を任せ第三回廊から見るジャングルは何物にもかえられない至福のときです。
周りには誰もいません。
日向敏文12
静寂の中「Chaconne」が静かに流れます。
そして画面はフェイドアウト、「Chaconne」もフェイドアウトでアンコールワットのビデオは終わるのです。
私の中ではアンコールワットと「Sarah's Crime」は完璧にシンクロするのです。
当然続編のアンコール遺跡のスライドを使ったビデオは続きます。
もちろん音楽は「Chat d'ete」「Story」「ISIS」と続くのは言うまでもありません。

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音楽の話 その74(吉田美奈子)

ガンジーファ - 093
吉田美奈子はユーミンのデビューアルバム「ひこうき雲」と同じ時期に「扉の冬」でデビューしました。
吉田美奈子1
全曲吉田美奈子の作詞・作曲でユーミンと同じです。
バックミュージシャンもキャラメル・ママで同じです。
年も同じです。
どうしても比較されがちですが当時そのような話は無かったように思います。
あまりにも音楽が違いすぎるのかもしれません。
音楽評論家の受けは断然美奈子でした。
「ひこうき雲」で書きましたが、ユーミンは当時の女性シンガーのローラ・ニーロやキャロル・キングの影響を受けていないか、表に出していません。
吉田美奈子5
吉田美奈子は「扉の冬」を聴くとかなりローラニーロの影響を受けているように思います。
しかしどちらのアルバムも日本的です。
当時はユーミンや大貫妙子をよく聞いていましたが、歌のうまさでは断然美奈子です。
「扉の冬」は全曲吉田美奈子ですがセカンドアルバム「MINAKO」はユーミン、大瀧詠一、細野晴臣、佐藤博などの曲も入っています。
私が完全にトリコになったのはサードアルバム「フラッパー」です。
吉田美奈子3
A面1曲目「愛は彼方」でノックアウトです。
イントロは「時の中へ」みたいな曲を想像しましたが、突き抜けて違う次元に飛び出します。
最高です。
2曲目は矢野顕子の「かたおもい」です。
自分の曲にしています。
すごい曲です。アレンジもすごい。
3曲目「朝は君に」は佐藤博の曲です。
この曲も最高です。
こんなに密度が高くて良いのか心配していたら「ケッペキにいさん」です。
吉田美奈子4
大瀧詠一の「シャックリ・ママさん」のアンサーソングですね。
素晴らしい。
最後の曲は「ラムはお好き?」です。
細野晴臣らしい曲ですね。
完璧に美奈子の曲です。
A面だけでクタクタです。
完全に美奈子に脱帽です。
B面1曲目はモコ・ビーバー・オリーブ(古すぎ)のオリーブことシリア・ポールの「夢で逢えたら」です。
やっぱりこの曲は美奈子です。
大滝詠一は曲作りがうまい。
吉田美奈子7
2曲目は「チョッカイ」めちゃくちゃ黒っぽくて最高です。
3曲目はピアノの弾き語りで名曲「忘れかけてた季節へ」です。
ローラニーロと並びました。
涙が出ます。
美奈子しか歌えません。
4曲目は山下達郎の「ラスト・ステップ」です。
まるで美奈子のための曲です。
なかなか良い曲を作るね達郎。
吉田美奈子8
続いて最後の曲「永遠に」も達郎の曲です。
美奈子と達郎は合いますね。
このアルバムは吉田美奈子の全てが詰まった素晴らしいアルバムです。
個人的な意見ですが日本のアーティストのアルバムのベストに入れたいと思います。

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