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音楽の話 その59(トム・ウェイツ)

ガンジーファ - 076
トム・ウェイツの「Closing Time」アルバムはジャケ買いしました。
うらぶれたクラブの酔いどれピアノ弾きの雰囲気がとても気に入ったのです。
トムウエイツ1
カントリーぽい曲はあまり好きではないのですが、A面一曲目の「Ol' '55」は結構好きでした。
やはりブルージーな「Virginia Avenue」や「Midnight Lullaby」に惹かれます。
「Little Trip to Heaven」と「Lonely」は最高です。
この曲だけで買う価値はあります。
「Grapefruit Moon」も佳作です。
トムウエイツ3
哀愁漂う「Closing Time」はエンディングにふさわしい曲です。
セカンドアルバム「The Heart of Saturday Night 」のジャケットも最高です。
トム・ウエィツのことを知らなくでもジャケ買いです。
トムウエイツ2
A面に針を落とした瞬間にニヤリです。
「New Coat of Paint」この一曲でノックアウトです。
なんてカッコいんでしょう。
「San Diego Serenade」曲も歌い方も良い。
もっともセレナーデとついた曲に悪い曲はありません。
カウントから始まる「Semi Suite」も最高です。
トムウエイツ8
「Shiver Me Timbers」メチャクチャ良い曲ですが、イーグルスに任せましょう。
ベースラインと語りがカッコいい「Diamonds on My Windshield」、タイトルナンバー「The Heart of Saturday Night」、クラリネットが素晴らしいオールドタイムなブルース「Fumblin' With the Blues」さすがTom Scott!!、美しい「Please Call Me, Baby」、とても楽しそうに歌っている「Depot, Depot」、「New Coat of Paint」と双璧をなす「Drunk on the Moon」、勤めていたピザ屋がはねてからとサブタイトルの付いた「The Ghosts of Saturday Night 」ととてもジャズ色が強くなった好みのアルバムです。
その後はあまり聞いてはいませんでしたが、1985年の「Rain Dogs」の一曲目「Singapore」を聞いてぶっ飛びました。震えがきました。
トムウエイツ10
つづく「Clap Hands」との繋ぎも見事です。
プログレッシブです。
「Cemetery Polka」も涙ものです。
レニングラードカウボーイズが出てきました。
「Jockey Full of Bourbon」「Tango Till They're Sore」、キースの「Big Black Mariah」、マリンバをはじめパーカッションが効いている「Diamonds & Gold」、メロディアスなでもパーカッションやオルガンが面白い「Hang Down Your Head」、そのまま「Time」につながりA面は終わり。
トムウエイツ9
B面はこれまた最高のタイトルナンバー「Rain Dogs」から始まる。
「Midtown」「9th & Hennepin」とインストと語りが続き、ブルース「Gun Street Girl」、ロックンロール「"Union Square」、カントリー「Blind Love」、大好きなJohn Lurieのサックスが聞ける「Walking Spanish」、Bruce Springsteenが歌いそうな一番ポピュラーな「Downtown Train」、「Bride of Rain Dog」はインスト、最後は絞り出すようなボーカルからラグタイム風に変わる「Anywhere I Lay My Head」で終了です。
私はA面の流れが大好きです。
とにかくすごいアルバムです。

ベストアルバム 「The Heart of Saturday Night 」
        「Rain Dogs」


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音楽の話 その58(サイモン&ガーファンクル)

ガンジーファ - 077
1960年代後半はロックが面白く、フォークはインクレディブル・ストリング・バンドぐらいしか聞いてはいませんでした。
サイモン&ガーファンクルは人気のあるグループでしたが、サウンド・オブ・サイレンスしか興味がありませんでした。
とても良い曲でハモリが綺麗なので、一応友人とデュオで歌っていましたが。
やがて映画「卒業」が話題になり、すぐ見に行きました。
ニューシネマのマイク・ニコルズ監督はサイモンに音楽を依頼し、イギリスの伝統的バラッドのスカボロー・フェア、ミセス・ロビンソン、サウンド・オブ・サイレンスなど楽曲を提供しました。
サイモン2
映画も音楽もヒットしましたが、アルバムを買おうとは思いませんでした。
ある日友人の家に4枚目のアルバム「ブックエンド」があり、何気なく聞いてみましたらこれが予想を裏切る良い出来でした。
サイモン3
A面一曲目は「Bookends Theme」でとても美しい小曲で「Save the Life of My Child」はフォークロックの様な曲「アメリカ」はとてもよく出来た曲でシンセサイザーが印象的です。
「Overs」の様な曲、特に「Old Friends」が好きです。
そして歌付きの「Bookends Theme」で終わります。
B面は「Fakin' It」で始まります。
2曲目は大好きな「Punky's Dilemma」もしかするとサイモン&ガーファンクルの曲の中で一番好きかもしれません。
3曲目は「Mrs. Robinson」とても良い曲で映画でも使われヒットしました。
「A Hazy Shade of Winter」とヒット曲が続き、「At the Zoo」で終わります。
ポール・サイモンの作る曲は独創的で好きですがシンプルなギターの曲に良さがある様な気がします。
サイモン1
ポールの作る曲は秋から冬にかけての凛とした空気の様です。
そこに透明感のあるサイモン&ガーファンクルの声です。
これがこのフォークデュオの魅力だと思います。
したがって秋から冬にかけてがぴったりのアルバムです。
サイモン4
しかしながら本来のポールはリズム重視のロックに乗せて、シニカルな歌詞を歌うロッカーでした。
そのことはソロになってからのポールを見れば解りますし、「Mrs. Robinson」にも当てはまります。
プロデューサーのトム・ロビンソンはそこを見抜き「The Sound Of Silence」をエレクトリック・バージョンにしてしまったのです。
しかもボブ・ディランの「ライク・ア・ローリングストーン」の録音に集まっていたミュージシャンたちを使って、オーヴァーダビングです。

Ωベストアルバム 「ブックエンド」

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音楽の話 その57(ジミ・ヘンドリックス)

ガンジーファ - 078
ジミヘンとの最初のコンタクトは? おそらくジュークボックスから流れる「Purple Haze」です。
R&Bに浸かっていた60年代後半、どんな音とも違うジミヘンのサウンドに戸惑いを覚えました。
とても不思議なメロディに大音量で歪んだギターです。
ジミヘン7
ベースもドラムもとても荒っぽい演奏です。
そして「Hey Joe」や「Burning Of The Midnight Lamp」「Foxy Lady」もジュークボックスから流れました。
ギターテクニックの凄さに脱帽です。
特に感動したのが「The Wind Cries Mary」です。
とても美しいメロディに呟く様なジミの歌です。
ジミヘン6
ただの大音量で弾きまくるギタリストではないことがわかります。
当時もっと興味のあるミュージシャンが沢山いたので深入りはしませんでした。
私は本質的にギターをメインにしたバンドはあまり好きではありません。
白人3大ギタリストも興味がありませんでした。
大事なのはテクニックではなく感性エモーションです。
クラプトンのクリーム時代の「White Room」、ベックとロッドスチュワートの「I've Been Drinking」(この曲はロック史上に残る名曲です)などがギターの神髄だと思っています。
ブルースよりR&Bの方が好きなのです。
親しくなった友人達がジミフリークでいつもジミヘンを聞いていました。
特に「Rainbow Bridge」と「The Cry of Love」を良く聞いていました。
ジミヘン2
ある日突然ジミのギターが語りかけてきました。
この日を境に積極的に聞くようになりました。
「The Cry Of Love」に入っている「Angel」がフェイヴァリットナンバーになりました。
ジミヘン3
そして買ったのが「Electric Ladyland」です。
アルバムジャケットが最高です。
A面に針を落とすと訳のわからない「And the Gods Made Love」、「Have You Ever Been」、ジミ全開の「Crosstown Traffic」、有名なブルースナンバー「Voodoo Chile」スティーヴ・ウィンウッドのB3が最高、ジミのギターに勝るとも劣らない大バトル。
もしかするとジミとスティーブは感性が同じなのかもしれません。
ジミヘン4
B面はノエル・レディングのポップな「Little Miss Strange」、バックコーラスが面白い「Long Hot Summer Night」、「Come On」、「Gypsy Eyes」、大好きな「Burning of the Midnight Lamp」で終わります。
C面はテナーサックスとオルガンが面白い「Rainy Day, Dream Away」、とてもユニークでアバンギャルドな大作「A Merman I Should Turn to Be」、実験的な「Moon, Turn the Tides...Gently Gently Away」で終わります。
D面はジミ全開の「Still Raining, Still Dreaming」、「House Burning Down」、有名なディランの「All Along the Watchtower」、「Voodoo Child」に戻り終わります。
嬉しいことにゲストでトラフィック、アル・クーパーが参加しています。
ジミヘン1
ジミは不世出のミュージシャンです。

Ωベストアルバム 「Smash Hits」 

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音楽の話 その56(ヴァン・ダイク・パークス)

ガンジーファ - 079
今回は全く売れなかったヴァン・ダイク・パークスです。
1968年にリリースされた「ソング・サイクル」は全く売れませんでした。
レコード会社ワーナーは新聞と雑誌に全面広告で損失を公表します。
ヴァンはビーチ・ボーイズの幻のアルバム「スマイル」の共作者として有名です。
ブライアン・ウイルソンと二人で作ろうとしていたアルバム「スマイル」はお蔵入りになってしまい、ヴァンはワーナーと専属契約を結び「ソング・サイクル」を発表します。
ヴァン・ダイク・パークス2
このアルバムはコンセプトアルバムでハリウッドの映画音楽のような人工的で豪華な要素と、アメリカの雄大な自然を思わせる牧歌的な要素との絶妙な融合でした。
サウンド・コラージュを使ったアルバムはプログレッシブで壮大なヴァンの世界を作り上げました。
使われた楽器も多様でストリングスやブラス・セクションはもちろんのこと、ハープ、バラライカ、アコーディオンなども使われています。
Vine Street (Randy Newman)からPot Pourri (Van Dyke Parks)まで12曲ほとんどつなぎがなく流れるように続きます。
ヴァン・ダイク・パークス4
ランディニューマンのヴァインストリートはよきハリウッド映画のようです。
どこかで聞いたようなフレーズがたくさん出てきますが、どれとも違います。
何も考えず、音楽に身をゆだねます。
ヴァン式のミュージックコンクレートで色々な音がストリングスの間から流れます。
音が右から左に、左から右に流れます。
そこにエコーのかかったヴァンのボーカルが入ります。
ポップスから提示した現代音楽の様でもあります。
ヴァン・ダイク・パークス3
このアルバムが出た1968年はThe BeatlesのHey Jude、CreamのSunshine of Your Love 、Otis ReddingのThe Dock of the Bay、 Simon & GarfunkelのMrs. Robinson などロック、R&B、フォーク全盛の時代です。
この時代に「ソング・サイクル」ですよ。
売れるわけがありません。
私も興味を持ったのは70年過ぎてからで、レニーワロンカーの元に集まったランディニューマン、ライクーダ、リトル・フィートなどバーバンクサウンドと呼ばれる人達からです。
そして「ディスカバーアメリカ」です。
ヴァン・ダイク・パークス1
なんと聞こえてくるのはカリビアン・カリプソサウンドなのです。
スティールパンとホーン全開で南国気分です。ジャケットが最高です。
トリニダード行き、ハリウッド行きの2台のパスはこの音楽を表しています。
ガソリンを入れるドラム缶を廃品利用して作ったスティールドラムはとても不思議な音を出します。
ヴァンのアルバムは何回聞いてもいろいろな発見があり、飽きません。
それは彼の音楽に対する姿勢とセンスだと思います。
若い頃の彼の写真を見るたびに思うのですが、どうしてもアメリカのメジャーな新聞社の新聞記者にくっついている助手みたいなのですが、それも1930〜1940年代の。そしていまは編集長かな。

8-2ウィジョヨクスモの花


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音楽の話 その55(イエス)

ガンジーファ - 080
イエスを聞き始めたのは3枚目の「The Yes Album」からです。
針を落とした瞬間これはと思いました。
イエス1
「Yours Is No Disgrace」がとてもカッコいいのです。
基本のテーマは単純なのですが、色々アレンジをして10分間聞かせます。
とてもセンスがいいのです。
最大の特徴はボーカルのJon Andersonの声と歌い方です。
「Clap」はSteve Howeのアコースティクソロ、A面最後の曲は組曲になっている「Starship Trooper」です。
B面はアカペラで始まる「I've Seen All Good People」、Jon Andersonの独壇場です。
イエス6
2曲目の「A Venture」ではTony Kayeのピアノが聞けます。
個人的には好きな曲です。
最後のPerpetual Changeはテンポを代えたりしていますが後半少しダレます。
4枚目の「Fragile」でRichard Wakemanが加入してプログレのイエスの完成です。
イエス3
A面1曲目Roundaboutは傑作です。
Steve Howeの美しいギターで始まり、各々のソロでテクニックを見せつけます。
新加入のRichard Wakemanも全開です。
当時はラメだらけのRichard Wakemanの衣装が話題でした。
イエス4
2曲目はRichard Wakemanがブラームスの交響曲第4番第3楽章をキーボードで多重録音した「Cans and Brahms」です。
次はJon Andersonの多重録音「We Have Heaven」です。
A面最後の「South Side of the Sky」はRichard Wakemanのピアノが印象的な曲です。
「Long Distance Runaround 」はJon Andersonらしい曲、「Mood for a Day」は「クラップ」に続くSteve Howeのソロです。最後は大作「Heart of the Sunrise」です。
イエスの魅力は、Jon AndersonのボーカルとChris Squireのベースとコーラスにあります。
イエスの音楽はアルバムジャケットをデザインしたロジャー・ディーン(Roger Dean)のイラストに依存する所が多いと思います。
イエス5
「The Yes Album」のジャケットも好きですが、「Fragile」からはじまるロジャー・ディーンのデザインとイエスの音楽がシンクロしてきます。
それは5枚目の「Close to the Edge」で最高潮に達します。
「Close to the Edge」はイエスの最高傑作でしょう。
イエス2
最近見たDVD「YES ACOUSTIC」はとても素敵です。
特にRoundaboutは最高です。
長い間第一線でやってきた、矜持が感じられます。
なんと素敵なおじさんたちでしょう。
ミスターYes Chris Squireのご冥福を祈ります。

ベストアルバム「Close to the Edge」

8-2ウィジョヨクスモの花


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