音楽の話 その29(ティム・ハーディン)

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ティム・ハーディンは私の大好きなシンガーソングライターです。
もっと評価されて良いと思うミュージシャンの1人です。
1941年にオレゴン州で生まれ兵役後ニューヨークへ出てきます。
当時のニューヨークはフォークブームでライブをおこなうカフェが沢山ありました。
そこではディランやトム・パクストン、ジョーン・バエズなどが歌っていました。
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ティムはフレッド・ニールと共に認められアルバムを出します。
二人は当時からエレクトリック・ギターを使用していました。
ティムのソングラーターとしての才能はファーストアルバム「Tim Hardin1」ですでに全開です。
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ティムの曲は本人の唄よりかバーされた曲の方が有名になります。
たしかに「Reason To Believe」や「If I Were A Carpenter」は多くの有名ミュージシャンによってカバーされました。
ティムはジャズ系ミュージシャンをバックに使います。
マイク・マイニエリ、ゲイリー・バートン、ジョー・ザビヌル、ラルフ・マクドナルドなどの名前が見えます。
超一流のミュージシャン達です。
しかし決してジャズにはなりません。
あくまでティム・ハーディンの音楽です。
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私生活は悲惨で麻薬中毒になり、家庭は崩壊します。環境を変えイギリスに移り住みますが帰国後、自殺の様な薬物中毒による心臓マヒで39歳で亡くなります。
もともと60年代のニューヨークから出て来ていますが、アウトサイダーだったようで、フォークとして語られますが決してフォークでもカントリーでもなく、むしろブルースの要素が強い、ティム独特の哀愁をおびたメロディラインが特徴の楽曲です。
私が大好きな曲を私が大好きなミュージシャンがカバーしています。
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「It'll Never Happen Again」はElvis Costelloが「Misty Roses」はColin Blunstoneが「Hang on to a Dream」はNiceがカバーしています。
もう涙ものです。
Colin Blunstoneは元The Zombiesのリードボーカルで最高のシンガーです。
NiceはE.L.P.のKeith Emersonが結成したバンドです。
やはり一流のミュージシャンが注目していたのです。
しかしそれだけではないのです。
今度は逆にティムが私の大好きなBadfingerの「Midnight Caller」をカバーしているのです。
ランディ・ニューマンの「I'll Be Home」はわかりますがなんでBadfingerなのか、なんで「Midnight Caller」なのか不思議です。
この曲を選んだティムを尊敬します。
40歳目前に亡くなりましたがティムの曲は不滅です。
いつもどこかでティムの曲が流れています。

Ωベストアルバム 「Tim Hardin1」

8-2ウィジョヨクスモの花


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食べ物の話 その14(オレンジジュース)

64セト
私はフレッシュオレンジジュース(手絞り)が大好きです。
私のフィールドのインド、東南アジアの一流ホテルでは朝食のビュッフェで飲めます。
しかし東京の一流ホテルの朝食ビュッフェでは濃縮還元のジュースを使っているところが多い様です。
インドの屋台でその場で絞ってもらうオレンジジュースは最高ですが、容器の洗浄等不安もあります。
カンボジアではたいていの食堂で出します。
オレンジが積んであれば確実です。
この場合氷は入れてもらいません。
オレンジジュース
カンボジアの地方の屋台で作ってもらったオレンジとサトウキビのミックスジュースは結構いけました。
タイでもラオスでもオレンジジュースは飲めます。
私の一番好きな飲み物をお教えしましょう。
場所はバリ島です。
食堂や屋台のお店でジュルク・パナス・マニスを頼みます。
ジュルクはjerukみかん,パナスはpanas熱い、マニスはmanis甘い、でフレッシュホットオレンジジュースのことです。
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これが熱帯の疲れた身体には最高です。
寺院巡りをして汗だくの身体に熱く甘いオレンジジュースは至福の一時です。
みかんの季節はこればかり一日数回飲んでいます。
日本では目の前で絞ってくれるフレッシュオレンジジュースはなかなかありません。
私のおすすめはチェーン店のフレシュネスバーガーです。
ここでは手絞りのオレンジジュースがミニで320円、大で420円で飲めるのです。
先日フレシュネスバーガーに行きオレンジジュースをオーダーしたらなんと普通の100%オレンジジュースが出てきました。文章を訂正させていただきます。もう行きません。
オレンジジュース2
先日沖縄へ行ったとき、グスク(城跡)を見るために、うるま市にある「ココ・ガーデン・リゾート」というホテルに泊まりました。
とてもリーズナブルな良いホテルで、朝食のためにレストランへ行くとなんと山盛りのオレンジとその隣に圧縮機があり、自分でオレンジをつぶしてジュースを作るのです。
嬉しくて3杯も飲んでしまいました。
もちろんビュフェの料理も沖縄の新鮮な野菜が豊富で文句がありません。
こういう嬉しいホテルがたまにあるのです。
時々家でみかんを絞って飲むのですが、みかんは甘みが強すぎる気がします。
その場合レモンを入れると美味しくなります。
清美オレンジもジュースに合います。
また最近見かけるブラッドオレンジを絞っても美味しいです。
オレンジジュースは起きがけの一杯が最高ですね。

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映画の話 その26(昼顔)

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この映画はロードショーで見ました。
特にカトリーヌ・ドヌーヴのファンではありませんでしたが、かなりの話題作で「昼は娼婦、夜は貞女」の様なキャッチフレーズが付いていた様な気がします。
昼顔1
覚えていることは、カトリーヌ・ドヌーヴ(セヴリーヌ)はフルヌードにならない、マルセルと言う犯罪者の仕込み杖は怖い、変な東洋人が客で来る、頻繁に馬車と鈴の音が出てくる、位でした。
今回見直すと色々なことが解りました。
ブニュエルのカラーでブニュエルのカメラでした。
ドヌーヴのファッションはイブ・サンローランでとてもシックです。
時々アップになる靴はシャルル・ジョルダンでしょうか。
頻繁に出てくる馬車と鈴の音はセヴリーヌが夢想する非現実世界に入る時に出てくることが解りました。
この映画はドヌーヴなしでは成り立ちません。
昼顔3
それほドヌーヴの演技力がすごく、はまり役だからです。
なんと前回お話ししたロマン・ポランスキーの「反撥」に主演した時は22歳です。
「昼顔」は24歳ですよ。
その年でこの演技ですから驚きです。
しかし彼女の私生活を知ると少し理解出来ます。
17歳の時には33歳のロジェ・バディム監督と同棲、19歳でシングルマザーとなり、ロジェ・バディムがジェーン・フォンダと親しくなると英国人写真家デビッド・ベイリーと結婚、その後マルチェロ・マストロヤンニとの間に娘をもうけています。
この映画の素晴らしいところは音楽がないことです。
馬車の蹄の音と鈴の音だけです。
やくざのマルセルがスペインの歌を歌うところがありますが。
確かにこのブニュエルの映画には音楽は必要ない様な気がします。
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とても特徴的なカットがあります。
セヴリーヌの生足に絡まる犯罪者の穴の開いた汚い靴下です。
素晴らしいシーンです。
また解らない点が2つあります。
1つは謎の東洋人が持っていた箱の中身です。動物や昆虫の様な生き物なのか、何かの道具なのか解りません。
もう1つは貴族の館で何があったのでしょうか。
柩の下で何があったのでしょうか、どうしてセヴリーヌは追い出されたのでしょうか。
ドヌーヴはその後、沢山の映画に出演しています。
私はほとんど見ていません。
ブニュエルの「哀しみのトリスターナ」とラース・フォン・トリアーの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」位です。
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」はとても重い映画でドヌーヴによって救われました。
初めは浮いてしまうのではと思いましたが、やはりドヌーヴは素晴らしい女優だと思いました。

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寺院の彫刻 その34(ラーマ7)

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第4巻 キシュキンダー・カーンダ(キシュキンダーの巻)
シーターを救出する旅に出たラーマとラクシュマナはバムパー湖の畔で、猿の勇士ハヌマーンと出会い、彼の従える猿王スグリーヴァが兄のヴァーリンに国を逐われ、妻も奪われたことを聞かされる。
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カンボジア アンコールにあるBAPUON寺院です。
従える猿王スグリーヴァが兄のヴァーリンに国を逐われ、妻も奪われたことを嘆き悲しむハヌマンに出会うラーマとラクシュマナ。
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ジャワ島のLOROJONGGRANG寺院群のC.SIVA寺院のパネルです。
同じく嘆き悲しむハヌマンに出会うラーマとラクシュマナ。
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ラーマはスグリーヴァのもとを訪れ、ラーマはスグリーヴァが王に復帰し、妻を取り戻すこと、スグリーヴァはシーターの捜索に協力することでお互いに助けあうという同盟を結ぶ。
ヴァーリンとスグリーヴァは一対一の素手の格闘で決着をつける事になった。

ベトナムのダナンにあるチャム彫刻博物館のレリーフです。
ヴァーリンがスグリーヴァを投げ飛ばすところです。
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アンコールのBANTEAY SAMRE寺院の破風です。
スグリーヴァかヴァーリンに噛みついています(あるいは反対か)。
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アンコールのBANTEAY SREI 寺院の楣に彫られた彫刻です。
彫りが深く、素晴らしい彫刻です。
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南インドPATTADAKALのPAPANATHA寺院の壁龕の彫刻です。
猿達が可愛い。
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南インドPATTADAKALのVIRUPAKSHA寺院の壁龕です。
保存状態が悪くとても残念です。
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南インドのVIJAYANAGARAのVITHALA寺院です。
面白い意匠です。
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ヴァーリンはとてつもなく強くスグリーヴァを散々に打ちのめす。
ところがスグリーヴァの同盟者ラーマがヴァーリンを背後から弓矢で撃ち殺してしまう。

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アンコールのBANTEAY SREI 寺院の西塔門の破風です。
中央にヴァーリンとスグリーヴァ、右に弓を射るラーマとラクシュマナ、左に矢を受けたヴァーリン。
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カンボジア アンコールにあるBAPUON寺院です。
右に弓を射るラーマ。
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ジャワ島のLOROJONGGRANG寺院群のC.SIVA寺院のパネルです。
左にヴァーリンとスグリーヴァ、右に弓を射るラーマ。
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南インドHALEBIDのKEDARESHWARA寺院の基壇の彫刻です。
右に弓を射るラーマ。矢は7本の木を貫通してヴァーリンに刺さります。
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南インドPATTADAKALのPAPANATHA寺院の壁龕の彫刻です。
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一対一の素手の格闘なのに、第三者がしかも後ろから弓矢で殺したことにヴァーリンの妻ターリーは怒り、ラーマにシーターを取り戻すことは出来ても、もうシーターを喜ばせることは出来ないという呪いをかける。
カンボジアのANGKOR WAT寺院の破風です。
一番上にヴァーリン対スグリーヴァ、中段に弓を射るラーマ、下段にヴァーリンの死。
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アンコールのTOMMANON寺院の破風です。
上部にスグリーヴァ、下部にターラーに抱かれるヴァーリン、ヴァーリンの死を悲しむ猿達。
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南インドのVIJAYANAGARAの RAMACHANDRA寺院です。
上段左にラーマ、右にターラに支えられるヴァーリン。
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南インドPATTADAKALのPAPANATHA寺院の壁龕の彫刻です。
ヴァーリンの上に乗るスグリーヴァ、それを止めるターラー、見つめるサル達。
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スグリーヴァも自責の念にかられ、兄ヴァーリンの子アンガダを王位継承者にした。
スグリーヴァはラーマの恩に報いるため、各地の猿を召集し、全世界にシーターの捜索隊を派遣した。
その中で、南に向かったアンガダ、ハヌマーンの1隊はサムパーティ(ジャターユの兄)からシーターの居場所がランカー島であることを教わる。
しかし海を飛び越える事の出来るのは風神ヴァーユの子ハヌマーンしかいない。
そこでハヌマーンがランカーに飛ぶことになった。

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音楽の話 その28(スリードッグナイト)

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スリードッグナイトはボーカルとバックに分かれています。
Danny Hutton、Chuck Negron、Cory Wellsという3人のボーカルを擁し各々がリードボーカル兼コーラスです。
そしてオリジナル曲ではなく、各々が歌いたい曲を持ち寄り、持ってきた人がリードボーカルでアレンジャー、プロデューサーになります。
無名だったミュージシャンの曲をボーカルの3人がそれぞれ掘り出し、その後有名になったミュージシャンは沢山います。
Harry Nilsson、Randy Newman、Laura Nyro、Paul Williams、Elton johnなど沢山のアーティストを知りました。
私が良く聞いたのは「IT AIN'T EASY」と「融合ーSUITABLE FOR FRAMING」です。
スリードッグナイト
「WOMAN」から始まり「グッド・タイム・リヴィング」まで駄作はありません。
このアルバムはスローな曲が良いです。
「カウボーイ」「Out In The Country」とくに「Your song」が好きです。
バックのテクニックとアレンジは最高です。
「融合」もおすすめです。
スリードッグナイト2
アレンジが良い「FEELIN' ALRIGHT」から始まりElton johnの「LADY SAMANTHA」、ヘアーから「EASY TO BE HARD」圧巻はLaura Nyroの「ELI'S COMING」です。
この曲とRandy Newmanの「Mama told me not to come」がこのグループのベストだと思います。
一人一人のソロもいいのですが,魅力は三人の掛け合いやコーラスです。 
そして圧倒的なバンドの演奏力です。鬼に金棒ですね。
スリードッグナイト4
特にCory Wellsのソウルが好きでした。
「Try a Little Tenderness」が良かったです。
この時代ビートルズから始まって自分で曲を書いて演奏して歌うのが当たり前になりつつあったとき,人の曲でこれだけヒットしたバンドも珍しいと思います。
歌や演奏は上手くて当たり前ですが,良い曲を見つけてきた彼らのセンスに脱帽です。
名前の由来は「アボリジニが寒さの厳しい夜に3匹の犬と寝る」という風習にちなんでいます。
リスナーを三人のボーカルが優しく包んでくれるでしょう。

Ωベストアルバム 「IT AIN'T EASY」

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