映画の話 その22(モア)

57アンゴド
バルベ・シュローダー(色々な発音がある)監督、音楽ピンクフロイドの「モア」はとても印象深い映画です。
映画を見る前から映画のサウンドトラック「モア」を聞いていたからです。
通算3枚目のこのアルバムは天才シド・バレットが退団した後、バンドの方向性を見つけるため,色々なジャンルの音楽を取り入れています。
モア5
私は毎日友人とアルバムを聴きながらどのような場面でどのように使われるか話し合っていました。
場所はスペインのイビサ島でドラッグに溺れてゆく若者の映画、位しか情報はありませんでした。
イビサ島は当時、タイのプーケット,インドのゴア,ネパールのカトマンドゥと並んでヒッピーが集まる土地でした。
日本でも公開されることが決まり、初日のロードショウに出かけました。
満を持して開演を待ちます。
オープニングは主人公ステファン(Klaus Grunbarg)がパリへヒッチハイクするシーンから始まります。
雨の中で車に手を上げるステファン,ここでメインテーマが流れます。
パリに着き、カフェでトランプ賭博をしている時に「ナイルの唄」です。
最初から私達のイメージは裏切られます。
パーティーで知り合った不思議な女性エステル(Mimsy Farmer)のアパート(ホテル)へ行きます。
確かまだ明るい時間でパリのど真ん中だったと思います。
そこで彼女はレコードをかけると「シンバライン」が流れてきます。
なんなんだ!「シンバライン」はイビサで夕日を見ながら流れるのではと勝手に想像していました。
しかしこの場面での「シンバライン」の方が素敵です。
なんと置いてあるレコードジャケットの中に私の大好きなB.S.T.の「子供は人類の父である」を見つけた時には思わずニヤッとしてしまいました。
二人はイビサ島へ行きます。
モア4
海のそばの家で戯れている時に「グリーン・イズ・ザ・カラー」が流れます。
青い海をバックにエステルはヘロインを打ち始めます。
モア
初め非難していたステファンですが次第にのめり込みます。
ヘロインで酩酊しているとき「サイラス・マイナー」が流れます。
ピンクフロイドのアルバムジャケットの写真はあらゆるドラッグをすりつぶしてジュースにして飲んだ二人がラリってドン・キホーテとサンチョ・パンサになり近くの風車に突撃した時のものです。
モア3
完全に中毒者になった二人は町に戻り、ステファンはオーヴァードーズでのたれ死にします。
柩に入れられ埋葬される所で終わります。
そこにはエステルの姿はなく、その後どうなったか解りません。
とても良いシーンです。
好き嫌いはあると思いますが、私にとってはとても良い、思い出に残る映画でした。

8-2ウィジョヨクスモの花

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