寺院の彫刻 その29(ラーマ2)

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第1巻 バーラ・カーンダ(少年の巻)
世界はラークシャサ(仏教では羅刹とされる)の王ラーヴァナの脅威に苦しめられていた。
ラーヴァナは1000年にわたる苦行が認められ、ブラフマーから一つ望みを叶えられた。
彼は神にもアスラにも殺されない身体を手に入れたのだった。
そこであらゆる悪事を行った。
そのころ子供のいないダシャラタ王は盛大な馬祀祭を催し、王子誕生を祈願した。

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ソーマ祭の最中に祭火の中から神が出現し、王に、妃たちに子を授ける乳粥(Payasam)の入った壷を手渡した。
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その結果乳粥の半分を食べた第1王妃カウサリやーからはラーマが、乳粥の1/4を食べたカイケーイーからはバラタが、残りの乳粥1/4を2回に分けて食べた第三王妃スミトラーからはシャトルグナとラクシュマナの双子が生まれた(3人とも同じ量という説もあり)。
6歳になった4王子は王家の師の道場に入門し、以後10年間、師からヴェーダと武術を学ぶ


それでは彫刻を見て行きたいと思います。
南インドPATTADAKALのPAPANATHA寺院の壁龕の彫刻です。
ダシャラタ王がヴァシシタ仙とソーマ祭について話し合っている所です。
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ソーマ祭をおこなっています。
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乳粥を王妃に与えている所です。
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南インドのVIJAYANAGARAのRAMACHANDRA寺院です。
3段にわたって彫刻されていますが下段です。
ソーマ祭の火の中から神が現れた所です。
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乳粥を3人の王妃に与えている所です。
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4王子が師から学問や武術を習います。
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別のパネルで左からソーマ祭をおこない、乳粥を3人の王妃にあたえ、4人の王子が生まれました。
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東インドのVISHUNUPURにあるKESHTA RAYA寺院の身舎です。
テラコッタの小さなパネルにソーマ祭から誕生して育つまでが彫られています。
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世界を苦しめていた羅刹王ラーヴァナとは
ラーヴァナ(Ravana)は羅刹の王で10の頭、20の腕と銅色の目、月のように輝く歯と山のような巨体を持っています。
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ラーヴァナはかつて傲慢さゆえにランカー島を追われたラークシャサ族の再興を期して、千年のあいだ苦行に励みました。
それは10ある頭を1つずつ切り落として火にくべるという荒行で、最後の1つを切ろうとしたとき、ブラフマー神に認められ、「神やアスラに負けない」という絶大な特権を得ました。
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当時ランカーを治めていたクベーラ神と戦ってランカー島を手に入れ、空を飛翔する戦車プシュパカ・ラタを奪取しました。
絶大な力を得たラーヴァナは各地で侵略や戦争を繰り返し、多くの王や聖仙、半神から妻や娘を奪いランカー島に連れ去りました。
これら悪事の限りを尽くしたラーヴァナに対し、神々はヴィシュヌに助けを求めました。
そしてヴィシュヌは神やアスラでもない人間のラーマ王子に化身してラーヴァナに戦いを挑みます。
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ラーマーヤナの始まりです。

もうおわかりだと思いますが私の名前 ravana は彼からもらったものです。
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ホームページ  www.ravana.jp




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