映画の話 その19(俺たちに明日はない)

54スバリ
後にアメリカン・ニューシネマの先駆的作品となったこの犯罪映画は強烈でした。
当時ヨーロッパ映画をよく見ていた私には、未だ体験した事の無い興奮を感じました。
俺たちに明日はない03
アーサー・ペン監督この映画は実在の銀行強盗ボニーとクライドの実話をもとに描かれています。
俺たちに
まず第1に感動したのは時代設定です。
実在の犯罪がおきた1930年代です。
この当時のアメリカはファッションをはじめ自動車や生活すべてのものが輝いていました。
クライドのウォーレン・ベイティ、ボニーのフェイ・ダナウェイのファッションがもう最高です。
そして当時の車フォード、クライスラー、プリムス、オールズモビルなど総出演でとても素敵です。
カーチェイスもあります。
第2に二人の関係です。ボニーはクライドが大好きなのですがクライドは不能者です。
この微妙な関係が映画に緊張感を与えます。
俺たちに2
第3はエンディングです。アメリカン・ニューシネマはアンチヒーロー、アンチハッピーエンドです。
おそらくこれだけのラストシーンは今までに無かったと思います。
音が止まり警察の一斉射撃で87発の銃弾を浴びて絶命するボニーとクライド、すべてがこの最後のシーンに集約されます。
まるでバレエを見ている様な通称「死のバレエ」、これ以降の映画に多大な影響を与えました。
第4に音楽です。チャールズ・ストラウスの曲は1930年代にぴったりです。
この音楽があるからエンディングが素晴らしいものになったのです。
後でわかった事ですがチャールズ・ストラウスは映画「バイ・バイ・バーディ」の音楽を担当してあの名曲「ワン・ボーイ」を作曲したのです。
そして私が小学生の頃見たヘレン・ケラーの「奇跡の人」を撮った監督がこの映画を創ったのです。
アメリカ映画の反撃が始まります。

8-2ウィジョヨクスモの花

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