映画の話 その18(道)

52アンジャニ
子供の頃から見たかったフェリーニの「道 La Strada」です。
子供の頃テレビでイタリア映画の宣伝をしていました。
一番記憶に残っているのがフェリーニの「道」とピエトロ・ジェルミの「刑事」でした。
両方とも音楽が素晴らしく「道」はニーノ・ロータの音楽とジュリエッタ・マシーナの演技でとても悲しい映画だと子供心にもわかりました。
見たのは新宿の名画座だったと思います。
道
オープニングの海辺の寒村と薪を集めているジェルソミーナが美しい。
おおまかなストーリーは口減らしのために、サーカスの大道芸人ザンパノに売られる天使の様なジェルソミーナと粗野で暴力を振るう大道芸人のザンパノ、そこに絡むサーカスの綱渡り芸人のキ印で物語は進みます。
ザンパノは芸(胸に巻いた鎖を筋肉の力で切る)の手伝いをさせ、欲望を満たす道具として扱っていきますが、頭は少し弱いが無垢の心を持つジェルソミーナは必死に尽くします。
道4
あまりの仕打ちについにジェルソミーナはザンパノのもとを飛び出しますがすぐに連れ戻されます。
ザンパノはあるサーカス団に加わる事になりそこでジェルソミーナは綱渡り芸人のキ印と出会います。
二人は仲良くなりますがザンパノは二人の仲を裂きます。
ジェルソミーナは「私は何の役にも立たない女よ」キ印「この世の中にあるものは何かの役に立つんだ」という有名なシーンが入ります。
道3
ザンパノは嫉妬で犬猿の仲のキ印を撲殺してしまいます。
ジェルソミーナは気がふれてしまいます。
そこでザンパノはジェルソミーナを置き去りにして行ってしまいます。
数年後、体力も衰え鎖も満足に切れなくなったザンパノは海辺でジェルソミーナがいつも口ずさんでいた曲を聴きます。
それは地元の女がハミングしていたのでした。
そしてその女から4、5年前にこの村でジェルソミーナが亡くなった事を聞きました。
夜の浜辺で失った物の大きさに泣き崩れるザンパノ。
3人の演技が抜群です。そして海(浜辺)とどこまでも続く道。素晴らしい映画でした。
道5

口減らし、興行、海、道、まったく当時の日本もイタリアも同じです。
違いは根底に宗教(キリスト教)があるかないかだと思います。
日本を舞台にして日本人で作っても違和感はまったくないと思いました。
次に観た「カビリアの夜」もジュリエッタ・マシーナ全開で素敵でした。

8-2ウィジョヨクスモの花

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