音楽の話 その20(KING CRIMSON 2)

ガンジーファ - 051
「In The Court Of The Crimson King」の衝撃が治まらないうちに、セカンドアルバム「In The Wake Of Poseidon」が発売されました。
ジャケットは前作に劣らない素晴らしい出来です。
タモデジョン2
私はこのジャケットが一番好きです。
構成は「In The Court Of The Crimson King」に酷似しています。
そのまま続いているようでまだ「In The Court Of The Crimson King」の世界に浸りたい私としては最高です。
Ian McDonaldとMichael Giles、Greg Lakeが脱退してメンバーは変わりましたがアルバムには参加しているので音は変わりません。
さらにMel Colins、Keith Tippett、Gordon Haskellが加わり音の厚みが増しました。
針を落とすととても美しい「 Peace – A Beginning」が始まります。
そして「21st Century Schizoid Man」に対応する「Pictures Of A City」つづいて「風に語りて」に対応する「Cadence And Cascade」そしてタイトルソング「In The Wake Of Poseidon」最後にテーマの「Peace – A Theme」でA面は終わります。
12顔
B面も前作に対応して「Cat Food」「The Devil's Triangle」最後にテーマの「Peace-An End」で終わります。
まず3回出てくる Peaceがすばらしいのです。
これで統一感が増します。
「Cadence And Cascade」もGordon HaskellのボーカルでGreg Lakeにない雰囲気を醸し出します。
グルーピーを扱った詩の内容と曲のギャップが想像を絶します。
「In The Wake Of Poseidon」のメロトロンはすごいです。
メロトロンとGreg Lakeのボーカルは天下一品です。
B面はKeith Tippettのピアノ、Robert Frippのギターのインプロビゼーションが魅力です。
ちなみに「The Devil's Triangle」の原曲はホルストの惑星(火星)です。
そして「Peace-An End」で静かに終わります。

私は炎に 照らし出された海
私は山 平和が私の名
私は風に 触れられた川
私は物語 決して終わる事はない

最高ですね。
しかし私が一番惹かれたのはアルバムジャケットです。
とても不思議な絵でその魔力に引き込まれます。
とても気になって調べました。
本来前作のBarry Godberを使う予定でしたが急死したため、Peter Sinfieldの知り合いのオランダ人Tammo De Jonghに頼んだそうです。
Tammo De Jonghは、リチャード・ガードナー著1969年「愛の目的」のために彼が描いた一連の絵画を,このジャケットに使用するため一つの絵にしたと言うことです。
彼の著書「The magic circle of the soul」は世の中には12の顔があり、気、火、土(地球)、水の4つの要素がこの世界を構成し、四つの要素の組み合わせで構成される。
その組み合わせが「人類12の顔−原型」でアルバムの12人です。
タモデジョン
アルバムの内容とジャケットとの関係はよく解りませんが、少なくても世界を構成する4つの要素はデーマの「Peace」と関係があります。
この絵の世界を持ち込んで聞くとさらに素晴らしい体験が出来ます。
このアルバムはあまり評判がよくありませんが私にとってはアルバムジャケットと同様、非常に重要なアルバムで次の傑作アルバム「リザード」につながるものです。
「In The Court Of The Crimson King」ではIan McDonaldが重要な役割を果たしましたが、このアルバムで脱退してしまいます。
それでは「In The Court Of The Crimson King」の続編の様なこのアルバムは誰の主導でしょうか。
おそらくPeter Sinfieldだと思います。
そしてアルバムジャケットを担当したTammo De Jonghに多大な影響を受けたのだと思います。
彼の著書「The magic circle of the soul」の内容は、気、火、土(地球)、水の4つの要素がこの世界を構成し、それぞれ2つの要素の組み合わせで12種類の原型に分類されます。さらに2つの要素の順番が重要です。これが「人類12の顔−原型」で人間の性格や行動に影響を及ぼします。
観察者
  観察者 DETACHMENT
  気 土
  11月 冥王星 広がり 距離
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論法家
  論法家 INVESTIGATION
  気 火
  12月 太陽 光 輝き
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族長(大司教)
  族長(大司教) JUDGEMENT
  気 水
  1月 水星 氷 高所
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子供
  子供 SURRENDER
  水 気
  2月 金星 霧 小さい
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魔女
  魔女 APPRECIATION
  水 地
  3月 地球 海 十分な
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女優
  女優 ATTACHMENT
  水 火
  4月 月 蒸気 閉鎖
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愚者
  愚者 ABANDON
  火 水
  5月 火星 間欠泉 破棄
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道化師
  道化師 PLAY
  火 気
  6月 小惑星 熱気 空
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戦士
  戦士 ACTION
  火 地
  7月 木星 溶岩 大きい
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奴隷
  奴隷 ACCEPTANCE
  地 火
  8月 土星 石 低い
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母なる自然
  母なる自然 INTEGRATION
  地 水
  9月 天王星 泥 重い
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老婆
  老婆 restraint
  地 気
  10月 海王星 埃 ゆっくり
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Tammo De JonghとPeter Sinfieldの出会いから生まれた素晴らしいアルバムです。

気・火・土・水 世界は天秤の上
気・火・土・水 変化の均衡
世界は天秤の上 天秤の上 




8-2ウィジョヨクスモの花


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