音楽の話 その16(HAIR)

ガンジーファ - 055
1969年は学生運動が広がり、派閥争い(内ゲバ)が始まります。
70年安保です。
ベトナム戦争が泥沼にはまり込み沖縄の基地問題が取り沙汰されます。
そんな時アメリカのオフブロードウェイから始まったミュージカルが世界中で上演されるようになります。
日本でも上演が決まり、演出以外ほとんど日本人です。
この時代若者はヒッピーの影響で長髪、ベルボトムのジーンズ、ピースマーク、絞り染めのT−シャツで、合い言葉はラブ、ピース、フラワー、ハッピネスです。
そのミュージカルは「ヘアー Hair」といい初めてのロックミュージカルです。
ヘアー
物語は田舎の青年クロードが徴兵前にニューヨークへ立ち寄ります。
そこでバーガーを初めとする自由奔放な、長髪のヒッピーグループと出会い、彼らの反社会的な生き方に呆れながらも、親交を深めていきます。
そして戦争に行かないよう、仲間たちから説得されますが最終的に入隊してしまうまでのお話です。
当時のヒッピー文化をリアルタイムで伝えてくれました。
根底にあるベトナム戦争問題、ビー・イン(Be in)と呼ばれたヒッピーたちの集会、ダイ・インと呼ばれた抗議集会、マリファナやLSDなどのサイケデリック体験、クリシュナ教及びインド哲学の流行、有色人種差別問題、フリーセックスなど沢山ありました。ORG_20130530001101.jpg
また一番重要な音楽もドラム石川晶、ベース江藤勳、ギター杉本喜代志、キーボード柳田ヒロなど日本の一流のミュージシャンがそろいました。
その年の暮れ渋谷の東横劇場でいよいよ初日です。
期待に胸を膨らませ開演を待っていました。
ステージには緞帳は無く、セットもあまりありません。
突然館内が暗くなります。
すると通路や客席から舞台に向かってメンバーが這い上がっていきます。
全員舞台にそろった所でアクエリアスです。
鳥肌が立ちました。
ほとんど素人のキャストは演技とかそういう問題ではなく、エネルギーがすべてです。
彼らのエネルギーを感じた公演でした。
HAIR Broadway _7
ここから「Aquarius」「Flesh Failures (Let the Sunshine In)」「Easy to be hard」などのヒット曲が生まれました。
ヒット曲以外にも沢山のよい曲があります。
このあと次々とロックミュージカルの傑作が生まれますが、そのエポックメーキング的な作品としてとても重要です。
当時の私にとってはとてもインパクトの強い出来事でした。
この公演に立ち会えた事は素晴らしい思い出です。

Ωベストアルバム「Hair: The American Tribal Love Rock Musical - The Original     
         Broadway Cast Recording」

8-2ウィジョヨクスモの花

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