映画の話 その14( If もしも....)

47ジャタユ
イギリス「ニューウェーブ」の1人、リンゼイ・アンダーソン監督の「If もしも....」は衝撃でした。
その頃日本では学生運動が盛んな時期で学校に対する不満が充満していました。
大学から始まったこの運動は高校にも浸透してきました。
授業のボイコット、制服の廃止、長髪の容認など公立の高校から起こりました。
この映画はイギリスのパブリックスクール(全寮制の寄宿学校でエリート養成機関)での厳しい規律や監督生達による体罰、下級生の酷使、同性愛、いじめなどに反抗する3人組の反逆児のお話です。
この3人に彼らを慕う学生とカフェの女の子が一緒になって学校に革命を起こします。
この三人の中心人物がミック・トラヴィス(マルコム・マクダウェル)です。
一目見たら忘れられないオーラを放つ俳優です。
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彼の個性でこの映画は成り立ちます。
彼の顔自体が反抗なのです。
監督生に対する反抗はもちろん、煙草は吸うし、酒は飲むし、寮からは脱失するしその度に体罰が待っています。
ある日屋根裏や地下室の掃除をさせられ、偶然に機関銃や迫撃砲、手榴弾などの武器と弾薬をみつけます。
そして創立500年の記念日に訪れた来賓、父兄、校長、教師に対し、屋上から見つけた機関銃を乱射します。
それに対し皆も銃をとり反撃します。
銃を撃ちまくるトラヴィス達の恍惚とした表情が素晴らしいのです。
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トラヴィスの連射のアップで終わり、暗くなって最後に「If ....」と出ます。
カンヌ映画祭パルムドールを取りました。
オープニングは新学期から始まります。
新学期に現れたトラヴィスはなんと口髭を付けて登場です(もちろんすぐに剃りますが)。
町に出てオートバイ(BSA A65 Lightningいいですね)を盗み郊外のカフェに行くシーン、カフェで女の子と戯れるシーン、監督生のむち打ちに耐えるシーンなどが印象に残ります。
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カラー映画ですが時々白黒になります。
現実と妄想の区別なのか私には解りませんでした。
映画館を出る時には任侠映画のようにトラヴィスになって出てきた記憶があります。
気がついたらリンゼイ・アンダーソン信者になっていました。
当時の私には一服の清涼剤みたいな映画でした。

8-2ウィジョヨクスモの花

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