食べ物の話 その6(甘酢)

35ハルジュノソスロバフ
私は甘酢が大好きです。
酢豚、肉団子、蟹玉が中華三大甘酢料理です。
その頂点に立つのが鯉の丸揚げ甘酢あんかけ(糖酷鯉魚)です。
丁重に鱗を取り、内臓とエラも取り出し、2度揚げした鯉にタマネギ、ピーマン、人参、椎茸の餡をかけ、白髪ネギを乗せた鯉の丸揚げは最高です。
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ぱりぱりの皮と甘酢あん、しっとり淡白な白身と甘酢あん、ばりばり食べられる骨と甘酢あん、
至福の一時です。
子供の頃の横浜中華街の思い出は鯉の丸揚げ甘酢あんかけです。
昔はコース料理の最後はこれでした。
中華街の老舗の2階の座敷(個室ではない、椅子席ではない)が王道です。
窓からは人の流れと反対側のお店(もちろん中華料理店)の2階が見えます。
人数は5〜7人が良い。
主役はおじいちゃんで親子三代が望ましい。
何かの記念日ならなおさら良い。
時間は6時スタート。
先ずは前菜、クラゲ、蒸し鶏、チャーシュウ、サカナの薫製が出ます。
スープはコーンと卵のスープ、エビやイカの炒め物、八宝菜、鳥のナッツの炒め物などが出てきます。
そろそろ子供は飽きて来てうろちょろし始めます。
その時を狙って主役の鯉料理が円卓の上に乗ります。
うろちょろしていた子供も円卓に集まります。
お店の人が取り分けても良いのですが、出来ればおじいちゃんがみんなに取り分けるのが理想です。
子供も大人も入歯のおじいちゃんもカリカリ、パリパリいい音を出して一生懸命です。
最後にジャスミン茶と杏仁豆腐と胡麻団子が出てみんな大満足です。
老酒でほろ酔いのおじいちゃんはとても嬉しそうです。
家族のみんなも大満足です。
しかしここで終わりではありません。
最後は月餅のお土産で完結です。
近年、鯉の丸揚げ甘酢あんかけがメニューから消えました。
予約をすれば作ってくれるお店もありますが、ごくわずかです。
また鯉の代わりに海の魚を使うお店もありますが、全く別物です。
つまりニーズがないからです。
絶滅危惧料理でレッドデーターです。
フカヒレ、鮑より鯉を!
伊勢エビ、北京ダックより鯉を!
ラーメン、チャーハンより鯉を!
復活 鯉の丸揚げ甘酢あんかけ!


8-2ウィジョヨクスモの花



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