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音楽の話 その56(ヴァン・ダイク・パークス)

ガンジーファ - 079
今回は全く売れなかったヴァン・ダイク・パークスです。
1968年にリリースされた「ソング・サイクル」は全く売れませんでした。
レコード会社ワーナーは新聞と雑誌に全面広告で損失を公表します。
ヴァンはビーチ・ボーイズの幻のアルバム「スマイル」の共作者として有名です。
ブライアン・ウイルソンと二人で作ろうとしていたアルバム「スマイル」はお蔵入りになってしまい、ヴァンはワーナーと専属契約を結び「ソング・サイクル」を発表します。
ヴァン・ダイク・パークス2
このアルバムはコンセプトアルバムでハリウッドの映画音楽のような人工的で豪華な要素と、アメリカの雄大な自然を思わせる牧歌的な要素との絶妙な融合でした。
サウンド・コラージュを使ったアルバムはプログレッシブで壮大なヴァンの世界を作り上げました。
使われた楽器も多様でストリングスやブラス・セクションはもちろんのこと、ハープ、バラライカ、アコーディオンなども使われています。
Vine Street (Randy Newman)からPot Pourri (Van Dyke Parks)まで12曲ほとんどつなぎがなく流れるように続きます。
ヴァン・ダイク・パークス4
ランディニューマンのヴァインストリートはよきハリウッド映画のようです。
どこかで聞いたようなフレーズがたくさん出てきますが、どれとも違います。
何も考えず、音楽に身をゆだねます。
ヴァン式のミュージックコンクレートで色々な音がストリングスの間から流れます。
音が右から左に、左から右に流れます。
そこにエコーのかかったヴァンのボーカルが入ります。
ポップスから提示した現代音楽の様でもあります。
ヴァン・ダイク・パークス3
このアルバムが出た1968年はThe BeatlesのHey Jude、CreamのSunshine of Your Love 、Otis ReddingのThe Dock of the Bay、 Simon & GarfunkelのMrs. Robinson などロック、R&B、フォーク全盛の時代です。
この時代に「ソング・サイクル」ですよ。
売れるわけがありません。
私も興味を持ったのは70年過ぎてからで、レニーワロンカーの元に集まったランディニューマン、ライクーダ、リトル・フィートなどバーバンクサウンドと呼ばれる人達からです。
そして「ディスカバーアメリカ」です。
ヴァン・ダイク・パークス1
なんと聞こえてくるのはカリビアン・カリプソサウンドなのです。
スティールパンとホーン全開で南国気分です。ジャケットが最高です。
トリニダード行き、ハリウッド行きの2台のパスはこの音楽を表しています。
ガソリンを入れるドラム缶を廃品利用して作ったスティールドラムはとても不思議な音を出します。
ヴァンのアルバムは何回聞いてもいろいろな発見があり、飽きません。
それは彼の音楽に対する姿勢とセンスだと思います。
若い頃の彼の写真を見るたびに思うのですが、どうしてもアメリカのメジャーな新聞社の新聞記者にくっついている助手みたいなのですが、それも1930〜1940年代の。そしていまは編集長かな。

8-2ウィジョヨクスモの花


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