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映画の話 その50(天国の門)

77ソムボ
これほど批判を浴び、酷評された映画もありません。
擁護させていただきます。
素晴らしい映画です。
ハーバードの卒業式、とても綺麗で素敵です。
この20分は必要かつ重要な時間です。
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この20分にこれらの人達が、どのように関わって、どのように変わって行くのか考える時間です。
つまり重要なイントロなのです。
そしてワイオミングでのネイト(クリストファー・ウォーケン)の牛泥棒殺しです。
ここでどんな形でジム・エイブリル(クリス・クリストファーソン)との関係になるのかドキドキします。
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ジム・エイブリルはワイオミング州ジョンソン郡の保安官となり地元で娼館を経営している娼婦の恋人エラ(イザベル・ユペール)のもとへ行きます。
ワイオミングの自然の中での二人はとても幸せそうです。
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しかしこの地では移民と牧畜業者の関係が悪化し、戦争が起きるかもしれない状況です。
さらに牧畜業者協会のリーダー、カントン(サム・ウォーターストン)は移民たち150人の処刑者リストを作成し、大統領の了承も得て、会議では多数決で可決されたのです。
そんなことをよそに集会場のローラースケートリンクで楽しそうに踊る移民達。
このシーンは素晴らしいの一言です。
天国の門3
そしてこのスケートリンクが悲痛な運命を決める議論の場に変貌するのです。
この映画の根底をなすのがジムとネイトとエラの三角関係です。
前作「ディア・ハンター」と同じです。
「明日に向かって撃て!」もそうでした。
大学の卒業式からラストの戦闘シーンまでこれほどのシーンを完璧の作り上げた人は知りません。
私達は観客です。
制作費がいくらかかろうと、制作時間がどのくらいかかろうと関係ありません。
この世の中で、大間産のマグロを使おうが、輸入マグロを使おうが、新人の職人が握ろうが、世界的老舗の大将が握ろうが値段は同じなのが映画なのです。
この恩恵にあずからない手はありません。
マイケル・チミノ監督が完璧主義者で映画会社がそれを許したために出来上がった偶然の傑作です。
これを見逃す手はありません。
219分は妥当です。
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おまけにINTERMISSION付きです。
おそらくアメリカの映画評論家達は再評価すべきかどうか悩んでいるでしょう。
大作とはこういう映画のことを言うのでしょう。
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マイケル・チミノ監督のご冥福をお祈りいたします。

8-2ウィジョヨクスモの花

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