映画の話 その4(顔の無い眼)

27クムボカルノ
私のトラウマになった映画は1960年公開のフランス映画「顔の無い眼」です。
ジョルジュ・フランジュ監督の映画で白黒フィルムです。
この映画がホラー映画の傑作だとか、ヌーベルヴァーグの監督達に絶賛されているとか、モーリス・ジャールの音楽が素晴らしいとか、オイゲン・シュフタンのカメラワークが美しいとかは後年知ったことであり、小学生にとってこんなに恐い映画はありませんでした。
物語は交通事故で顔の皮膚が滅茶苦茶になってしまった娘の顔に、医者である父が、誘拐して殺した若い女性の顔の皮膚を移植するという話ですが、子供心にも成功するわけが無く、さらにぐちゃぐちゃになっていくことは想像がつきます。
まず当時のポスターが恐くてたまりません。
顔のない目
知り合いの大人の人と上野の映画館で見たのです。
もう初めから恐くて覚えているのは主人公が着けているマスクが異様に白く、かつとても綺麗なのでよけいに恐く、その下の顔を想像してしまうこと、手術のシーンが恐くて見れなかったこと、犬の鳴き声がとてもすごかったことなどです。もちろんその日は恐くて眠れません。
ひたすら朝が来ることを祈っていました。
それから夜トイレに行けなくなりました。トイレに鏡があるともういけません。その状態は大人になっても続きます。
この映画のことがとても気になっていたのですが、それ以降特に話題に上ることもありませんでした。
ビデオソフトもあるはずが無く、2000年頃にDVDも発売されたようですが手に入りませんでした。
2015年に何気なくアマゾンで調べたらありましたのですぐに購入いたしました。
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しかしまだ封も切っていません。
まだ見られないのです。
これだけの恐怖を私に与えた映画をすぐに見ることは出来ません。
朝か、昼か、夜か、一人か二人か大勢か、ハイな状態か、落ち込んでいる時か、食前か、食後かなどの条件を考えてしまい、今だ机の中です。
この間なんと価格が3倍になっていました。
このまま見ないで売ってしまおうかな。

8-2ウィジョヨクスモの花


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