映画の話 その44(ディア・ハンター)

68バスデウォ
マイケル・チミノ監督のディア・ハンターです。
あまり知識がなくベトナム戦争映画のひとつと思って軽い気持ちで見ましたがとても重い3時間でした。
ディアハンター
ペンシルベニア州ピッツバーグの鉄工所で働くマイケル(ロバート・デ・ニーロ)、ニック(クリストファー・ウォーケン)、スティーブン(ジョン・サヴェージ)、スタン(ジョン・カザール)、アクセル(チャック・アスペグレン)、ジョン(ジョージ・ズンザ)は休日になれば鹿狩りに行く仲の良いグループである。
そんな彼らにもベトナム戦争の影が迫っていた。
徴兵されてベトナムに向かうマイケル、ニック、スティーブンの壮行会が、スティーブンとアンジェラ(ルターニャ・アルダ)の結婚式も兼ねて行われた。ディアハンター2
彼女は別の男との子供を妊娠していたが、スティーブンはそれを承知の上で式に臨んだ。
式も終わりに近づく頃、ニックは突然リンダ(メリル・ストリープ)に結婚の申込みをする。
彼女は喜んでそれを受け入れた。
一夜明けて彼らは揃って鹿狩りに出かけ、マイケルは見事な鹿を仕留めた。
ディア・ハンター7
彼らはヴェトナムの前線に贈られ、捕虜となってしまう。
閉じ込められた小屋の中ではロシアンルーレットが行われていた。
北ベトナムの兵士たちは捕虜に一発の弾の込められたリボルバーを渡し、それを自らのこめかみに向け引き金を引かせて、それを楽しんでいた。
銃弾が放たれる音を聞いたスティーブンは発狂寸前となった。
だが冷静なマイケルはサディスティックな北ベトナムの兵士の心理を逆に利用して脱出することを考えた。
そこで彼は半狂乱を演じながら兵士たちに弾倉に込める弾を3発に増やすことを提案した。
ディアハンター5
このことは兵士たちにとって自分達を瞬時に殺傷する機会を相手に与えてしまうことを意味したが、愚かにも彼らはそれに気が付かず、複数の弾の込められた銃をマイケルに渡してしまった。
果たして目論見は成功し、隙をついたマイケルは次々に北ベトナム兵士たちを射殺しスティーブンとニックを連れて脱出に成功した。
ディアハンター4
丸太にしがみついて濁流を下るところを自軍のヘリコプターに見つけられたが、マイケルとスティーブンは力尽き川へと落ちてしまい、ニックだけがヘリコプターで救出される。
スティーブンは脚を骨折したが2人は無事救出される。
ニックはサイゴンの町に繰り出し、そこでロシアンルーレットの賭けに興じる集団を目にする。
観衆の中にはマイケルもいたが、ニックは彼に気づいていない。
怪しげな男からプレーヤーになれば金を稼げるという誘いを受け、すぐに断ったニックだったが、実際に引き金が引かれるのを目にした彼は急に使われていた銃を奪い自らのこめかみに当てると、躊躇なくその引き金を引いた。
弾は出ない。
場が騒然となる中、呼び止めようとするマイケルの声も届かず、彼は誘いかけた男と夜の闇へ消えていった。
2年後、マイケルは帰還。
故郷の仲間たちはマイケルを温かく迎えたが、彼はどこかよそよそしく、ベトナムへ発つ前とは雰囲気が変わっていた。
スタン達と久々の鹿狩りにでかけるマイケルだが、鹿を仕留めることはできなかった。
そのころスティーブンは両脚を失い陸軍病院で治療の日々を送っていた。
スティーブンを訪ね、サイゴンから彼宛に謎の送金があることを聞いたマイケルは、ニックの生存を確信し陥落寸前のサイゴンへ飛んだ。
賭博小屋でプレイヤーとなりロシアンルーレットに没頭するニックを発見し連れ帰ろうとするが、ニックにはマイケルの記憶がない。
ニックの記憶を呼び戻すために、マイケルは自分の命を懸けニックと対峙する。
ディア・ハンター8
マイケルはニックへの思いを語り家へ帰るよう説得しながら引き金を引くが発砲しない。
マイケルがかつての鹿狩りの思い出を語ると嬉しそうに微笑むニック。
鹿狩りの記憶が甦ってきた刹那、銃弾がニックのこめかみを打ち抜いた。
倒れるニックを抱きかかえ泣くマイケル。
ニックの遺体はマイケルによって故郷に帰され、かつてスティーブンの結婚式が行われた町の教会で葬式が行われた。
ディアハンター3
こんなに精神的にきつい映画はありませんでした。
そして素晴らしい映画に巡り会ったことに感謝しました。
オープニングから流れるスタンリー・マイヤーズのメインテーマ「カヴァティーナ」です。
なんて美しいメロディでしょうか、ジョン・ウィリアムスのギターが素晴らしい。
前半で主人公達の性格を描写し、戦場での体験、除隊後の心の変化を自然に描いています。
鹿狩りから帰ってきて、バーに集まったみんなの表情が素晴らしい。
帰還したが家には戻れず、モーテルに泊まるマイケルがとても良いです。
マイケルがニックの遺体を持って帰り、葬式のあとみんなでバーに集まり朝食の用意をし、ゴッドブレスアメリカを歌い、ニックに献杯をした所で終わります。
とても良いエンディングです。
そして「カヴァティーナ」が流れクレジットです。
完璧主義者マイケルチミノ監督はすごい。

8-2ウィジョヨクスモの花


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