映画の話 その41(惑星ソラリス)


70エロワティ
アンドレイ・タルコフスキー監督の「惑星ソラリス」です。
原作はスタニスラフ・レム「ソラリスの陽のもとに」ですが、原作とはだいぶ異なっています。 solaris5.jpg
生物の存在は確認されないが、知性を持った有機体の海で覆われた惑星ソラリスを探索中の宇宙ステーション「プロメテウス」との通信が途切れたことから、心理学者のクリスは調査のために派遣される。
「プロメテウス」に到着したクリスが目にしたのは、友人の自殺死体、いないはずの人物の痕跡、そして知性を持つ有機体である海が及ぼす、不可解な現象の数々であった。
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この不可解な現象は惑星ソラリスを覆いつくすソラリスの海がなんらかの知的活動を行っており、その結果として引き起こされているものである可能性が見出された。
つまり人間の脳に接触して潜在意識の中に入りそれを実体化していたのである。
クリスの前に10年前に自殺したクリスの妻ハリーが現れる。
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ハリーはソラリスが送って来た幻であった。
一度はハリーを宇宙に飛ばすが、ハリーは生き返ってハリーのもとに戻ってくる。
次第にクリスはハリーを愛してしまう。
そしてクリスは精神的にも肉体的にも極限の状態になっていく。
クリスは母親の夢を見る。起きると隣にいるはずのハリーは見当たらない。
置き手紙があり自分から別れることにしたと書いてある。
同僚から地球に戻れと言われうなずく。
そして自分の家に戻り、窓から中を見ると家の中に雨が降っていて、父が雨の中で片付けものをしている。
そこはソラリスの海に出来た小島に再現されたものでした。
クリスは外にでて来た父に抱きつき映画は終わります。
この自分の家のシーンはとても良いです。
プロローグの実家とエピローグの実家は見事です。
日本では77年に公開され「2001年宇宙の旅」と比較されました。
キューブリック対タルコフスキー、原作のアーサー・C・クラーク対レム、音楽はツァラトゥストラはかく語りき対バッハのコラール・プレリュード、宇宙船の内部はアメリカ対ソ連、映像はスピーディ対スローなど好みの問題です。
私はキューブリックです。
タルコフスキーは好きな監督で「ノスタルジア」は大好きですが、この映画は安っぽさが目立ちます。
故郷の家や東京の高速道路、宇宙船の内部特に図書館のインテリア、ブリューゲルは頂けません。
浮遊シーンもいただけません。
一番の見所はハリーが液体窒素を飲んで自殺を図り蘇生するシーンです。
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下手なホラー映画顔負けです。
エンディングはとても素敵でした。

8-2ウィジョヨクスモの花

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