映画の話 その33(ラストショー)

64セト
ピーター・ボグダノヴィッチ監督のラスト・ショーです。
アメリカンニューシネマの全盛期です。
ラストショー1
私は青春映画が好きで、なおかつ主人公達が住んでいた町や村の生活にとても興味があります。
この映画は1950年代の初めテキサスの小さな町アナリーンが舞台です。
子供の頃見たアメリカのテレビドラマと大違いのど田舎です。
主人公はこの町の高校に通うソニー (ティモシー・ボトムズ)、デュエーン (ジェフ・ブリッジス)、ジェイシー (シビル・シェパード)の3人です。
ラストショー
第2の主役はアナリーンの町です。
空っ風の吹く何もない町で車を馬に変えたら全く西部劇の舞台です。
お店は映画館、食堂、ビリヤード場、ガソリンスタンド、バスステーションだけです。
昨日あったことは翌日には町中の人に知れ渡る小さな町で、すべての人がすべての人の人間関係を把握しています。
この娯楽のない町に住む3人の高校生の興味はセックスです。
キリスト教に基づく教えで結婚するまで一線は越えません。
デートの場所は映画館です。
ラストショー3
ソニーとデュエーンは親友でデュエーンはジェイシーと付き合っています。
ソニーは付き合っていた女の子と別れ、フットボールのコーチの妻ルースと不倫関係にあります。
サムは映画館、食堂、ビリヤード場を経営する町の実力者でビリーという知恵おくれの若者の面倒を見ています。
元カウボーイのサムは男の子達の憧れでソニーとデュエーンの父親の様な存在です。
ある日ソニーとデュエーンはメキシコに遊びにいきました。
メキシコから戻ると何とサムが急死していました。
遺言でソニーはビリヤード場をもらいビリーの面倒を見ることになりました。
気まぐれなジェイシーはデュエーンと別れ、今度は親友のソニーと付き合い結婚まで約束してしまいます。
ソニーとデュエーンは大げんかをしますがジェイシーはソニーとも別れてしまいます。
デュエーンは町を出る決心をし、入隊して朝鮮へ出征することになりました。
最後の日、二人は映画館に行きます。
丁度その日は映画館最後の日でした。
最後の上映は「赤い河」です。
デュエーンをバスステーションで見送ったソニーはビリヤード場に戻ると、交差点に人と車が集まっています。
そばには箒が落ちています。
箒はいつもビリーが通りを掃くのに使っていたもので、トラックにひかれたビリーが血だらけで横たわっていました。
トラックの運転手は「砂嵐で前が見えなかった。一体道の真ん中で箒を持って何をしていたんだ」ソニーは「道を掃いていたんだ、バカヤロー」と叫んでビリーの遺体を泣きながらビリヤード場に運んでいきました。
悲しみにくれたソニーの行き着く先はルースの所でした。
ラストショー2
エンディングはオープニングと同じ映画館ROYALのショットです。
モノクロで50年代のアメリカが解るとても良い青春映画でした。
当時ナンバーワンのモデル、シビル・シェパードのヌードが見れたのはおまけ。

8-2ウィジョヨクスモの花

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