旅の話 その4(名車アンバサダー)

サンチ−2塔008
私がインド旅行を始めた頃は、ほとんどの車は「走るシーラカンス」と呼ばれるアンバサダーでした。
公用車も自家用車もタクシーも観光用の車もすべてアンバサダーです。
アンバサダーは1942年にイギリスのモーリス・オックスフォードをもとにヒンドゥスタン・モーターズで製作されました。
アンバサ3
私達が利用するタクシーも観光用の車もボロボロです。
モデルチェンジをしないので私達にはどのくらい古いのか解りません。
みんなレストアして上手に使っています。
私の旅行は観光用のアンバサダーでインド国内を回ります。
遺跡はとんでもない所にありますので国道の悪路はもとより、砂地、湿地、岩地など4WD顔負けで走ります。
というとカッコよいのですが実際パンクは日常茶飯事、ラジエターの故障、シャフトが折れたりとか様々な災難がふりかかります。
その都度車を押したり大変です。
しかしどんな時でもちゃんと戻ってこれるのでとても不思議です。
1500cc OHVで頑張るのです。
スピードメーターが壊れている場合が多いので、おそらく最高速度は80km位で100kmは出ないと思います。
リヤーシートは天井が高く乗りやすいのですが、シートがへたっているので、コーナーでは滑ってお尻が安定しません。
アンバサ2
また冷房の調節が出来ないので、ONか0FFかです。
車によっては後から冷気が出る場合もありますので、遺跡見学で汗だくになった身体にすぐ後からの冷気は耐えられません。
インドでは村の入口にスピードを出させないようにするため、道路に段差が洗濯板のように付けられています。
クッションのへたった車では10kmでもかなりの衝撃なのに、30〜40kmで突っ込んだら天井に頭をぶつけます。
したがっておちおち眠ることも出来ません。
そんなアンバサダーですが、ついに2011年にはタクシーに使用出来なくなり、2014年には製造中止になりました。
アンバサ
お金持ちはBMWやベンツに、タクシーや自家用車は日本のスズキや韓国の現代に変わりつつあります。
もちろんインドのタータも頑張っています。
あの愛くるしい顔のアンバサダーは絶滅危惧種のレッドデーターです。
インドの旅では必ず一緒だったアンバサダー、楽しいことも苦しいことも一緒だったアンバサダー、 君は不滅です。

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