寺院の彫刻 その8(門神6)

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東アジアに伝わったドヴァラパーラはどうなったでしょう。
東アジアにおいては四天王や仁王や金剛力士になりました。
楼門に安置されお寺を守っています。
韓国も日本も建築材料は木材がほとんどで、韓国ではレンガも使われました。
塔に関しては韓国では石材、レンガ(塼塔)、日本では小さな塔は石材でも作られましたが木材がほとんどです。
韓国のお寺では必ず「天王門」「四天王門」が入り口に建てられ仁王や四天王が安置されています。
写真は忠清南道にある修徳寺です。1308年に建立された大雄殿は韓国最古の木造建築の一つで、入り口参道にある四天門には木造四天王が安置されています。ほとんどの場合木造に彩色を施したけばけばしい像で最近作られたものです。
修徳寺
  修徳寺 1308年
  四天王門
  







修徳寺 2
  修徳寺 1308年
  四天王門
  広目天 龍を持っている。














修徳寺 3
  修徳寺 1308年
  四天王門
  多聞天 宝塔を持っている。 















これに対し石塔や塼塔(レンガ)に彫刻された仁王像や四天王像は建立時に彫刻されたもので
古いものは7〜8世紀にさかのぼります。
それでは塔に彫られた像を見て行きます。
慶尚北道の安東にある東部洞五層塼塔はレンガ造りの塔ですが、二層南面に仁王像が彫刻されています。
東部洞5層㙛塔
  東部洞五層塼塔 8世紀 統一新羅時代
















東部洞5層㙛塔 2
  東部洞五層塼塔 8世紀 統一新羅時代
  仁王像は二層南面に並んでいる。 








慶州の芬皇寺(634年)は韓国最古の仏塔でもとは九層でした。入り口の両脇に衣装の違う仁王が彫られています。
芬皇寺(仁王)
  芬皇寺 634年
  レンガの㙛塔に見えるが、
  安山岩をレンガの形に加工した石塔
  







芬皇寺(仁王)2
  芬皇寺 634年
  入口の仁王像









芬皇寺(仁王)3
  芬皇寺 634年
  入口の仁王像









獐項里寺五層石塔は8世紀の建立で、2つの五層石塔の初層4面に仁王像が彫刻されています。保存状態が素晴らしい像です。
獐項里
  獐項里寺五層石塔 8世紀
  西側の塔は保存状態が良い。
  東側の塔は保存状態が悪く基壇もない。








獐項里4
  獐項里寺五層石塔 8世紀
  西塔 初層 
  門の左右に仁王像








獐項里6
  獐項里寺五層石塔 8世紀
  西塔 初層 
  門の左右に仁王像








獐項里5
  獐項里寺五層石塔 8世紀
  西塔 初層 
  門の左右に仁王像








獐項里7
  獐項里寺五層石塔 8世紀
  東塔 初層 
  門の左右に仁王像








韓国の至宝8世紀の石窟庵では前室の八部衆に続き、入り口に素晴らしい仁王像(金剛力士)が彫刻されています。
石窟庵金剛力士4
  石窟庵 8世紀(774年)
  金剛力士像 阿形

















石窟庵金剛力士3
  石窟庵 8世紀(774年)
  金剛力士像 吽形
















慶州国立博物館の野外展示で面白い仁王を見つけました。
慶州国立博物館2
  おそらく仁王像


















慶州国立博物館
  おそらく仁王像
















仁王ではありませんが、素晴らしい四天王像が慶尚北道の雲門寺にあります。韓国の石塔はとても興味深く、仁王や四天王だけでなく、八部衆、12神将なども彫刻されています。
雲門寺四天王2
  雲門寺の四天王 9世紀
  邪鬼も含めて日本の四天王に似ている。
  おそらく石塔の一部と思われる。  















雲門寺四天王
  雲門寺の四天王 9世紀
  邪鬼も含めて日本の四天王に似ている。
  おそらく石塔の一部と思われる。















韓国と日本のドヴァラパーラは石造と木造の違いはありますが基本形態はよく似ています。

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