映画の話 その26(昼顔)

63マツウォパティ
この映画はロードショーで見ました。
特にカトリーヌ・ドヌーヴのファンではありませんでしたが、かなりの話題作で「昼は娼婦、夜は貞女」の様なキャッチフレーズが付いていた様な気がします。
昼顔1
覚えていることは、カトリーヌ・ドヌーヴ(セヴリーヌ)はフルヌードにならない、マルセルと言う犯罪者の仕込み杖は怖い、変な東洋人が客で来る、頻繁に馬車と鈴の音が出てくる、位でした。
今回見直すと色々なことが解りました。
ブニュエルのカラーでブニュエルのカメラでした。
ドヌーヴのファッションはイブ・サンローランでとてもシックです。
時々アップになる靴はシャルル・ジョルダンでしょうか。
頻繁に出てくる馬車と鈴の音はセヴリーヌが夢想する非現実世界に入る時に出てくることが解りました。
この映画はドヌーヴなしでは成り立ちません。
昼顔3
それほドヌーヴの演技力がすごく、はまり役だからです。
なんと前回お話ししたロマン・ポランスキーの「反撥」に主演した時は22歳です。
「昼顔」は24歳ですよ。
その年でこの演技ですから驚きです。
しかし彼女の私生活を知ると少し理解出来ます。
17歳の時には33歳のロジェ・バディム監督と同棲、19歳でシングルマザーとなり、ロジェ・バディムがジェーン・フォンダと親しくなると英国人写真家デビッド・ベイリーと結婚、その後マルチェロ・マストロヤンニとの間に娘をもうけています。
この映画の素晴らしいところは音楽がないことです。
馬車の蹄の音と鈴の音だけです。
やくざのマルセルがスペインの歌を歌うところがありますが。
確かにこのブニュエルの映画には音楽は必要ない様な気がします。
昼顔2
とても特徴的なカットがあります。
セヴリーヌの生足に絡まる犯罪者の穴の開いた汚い靴下です。
素晴らしいシーンです。
また解らない点が2つあります。
1つは謎の東洋人が持っていた箱の中身です。動物や昆虫の様な生き物なのか、何かの道具なのか解りません。
もう1つは貴族の館で何があったのでしょうか。
柩の下で何があったのでしょうか、どうしてセヴリーヌは追い出されたのでしょうか。
ドヌーヴはその後、沢山の映画に出演しています。
私はほとんど見ていません。
ブニュエルの「哀しみのトリスターナ」とラース・フォン・トリアーの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」位です。
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」はとても重い映画でドヌーヴによって救われました。
初めは浮いてしまうのではと思いましたが、やはりドヌーヴは素晴らしい女優だと思いました。

8-2ウィジョヨクスモの花

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