映画の話 その24(突然炎のごとく)

60ジュムバワン
今回はフランソワ・トリュフォー監督の「突然炎のごとく」です。
このタイトルを聞くと友人の姉を思い出します。
大学時代親しくなった友人は地方から出てきて姉と二人暮らしでした。
彼の姉はとても魅力的な人で部屋には大きな作り付けの本棚があり、沢山の蔵書がありました。
ある日訪れると友人は留守で、姉と本の話をしました。
ロレンス・ダレルの「アレキサンドリアカルテット」の話で盛り上がり、アンリ=ピエール・ロシェの「ジュールとジム」、ボリス・ヴィアンの「日々の泡」をぜひ読むように教えてくれ、わたしはジョン・ファウルズの「魔術師」を薦めました。
特にロシェの「ジュールとジム 突然炎のごとく」は映画にもなっているので機会があったら絶対見るようにと薦めてくれました。
彼女はジャンヌ・モローの大ファンで映画の様な水兵さんの格好で外出するのを見たことがあります。
だいぶたってから何処かの名画座でトリュフォー特集をしていたので見ました。
突然炎のごとく1
ジュールとジムはモンパルナスで知り合い親友になります。
あるとき幻灯でアドリア海の島の写真に映った女の顔の彫像に魅了され、アドリア海まで行きます。
あるとき二人はアドリア海の彫像にそっくりなカトリーヌに出会い、二人とも恋に落ちます。
カトリーヌは自由奔放な女性で、男装して町に出たり、二人がかまってくれないと、セーヌ川に飛び込んだりします。
このときの3人のシーンがとても素敵で、この映画のハイライトです。
突然炎のごとく2
やがて戦争が始まりオーストリア人のジュールとフランス人のジムはそれぞれ祖国の軍人として参加します。
その後ジュールはカトリーヌと結婚し6歳の女の子の父親になります。
ジムはジュールの住むライン川の山小屋を訪れ、二人の結婚生活が上手く行ってないことを知ります。
ジュールはジムにカトリーヌと結婚して自分もそばにおいてくれと頼みます。
そうして3人の奇妙な共同生活が始まりますが、すぐカトリーヌにギター弾きの愛人がいることがわかり、ジムはパリに帰ります。
突然炎のごとく3
数ヶ月後、映画館で偶然再会した三人はカフェにジュールを残しカトリーヌの車にジムを乗せてドライブします。
そして取り残されたジュールの目の前で車は壊れた橋から転落します。
ジュールは2つの棺を火葬場に運ばせ、2人の遺灰を混ぜて埋葬するのでした。
この映画はジャンヌ・モローがすべてです。彼女の魅力で成り立っています。
シャンソン「つむじ風」を歌うシーンも素敵です。 
名監督フランソワ・トリュフォーによるジャンヌ・モローのプロモーション映画です。
そして舞台は1920〜30年のパリ。文句のつけようがありません。
素敵な友達のお姉さんはどうしているかな。

8-2ウィジョヨクスモの花

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