寺院の彫刻 その36(ラーマ9)

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第6巻 ユッダ・カーンダ(戦争の巻)
ハヌマーンの報告を聞いてラーマは喜び、さっそく遠征の準備にとりかかった。問題はいかにして海を渡るかである。ラーマは弓に矢をつがえ、海の神に対して道を開けるよう要求した。
1ヴァルナ神とラーマ
海の神はそれは拒否したが、神工ヴィシュヴァカルマンの息子ナラに橋を造らせることを勧めた。
ナラの指導のもと猿たちは石や木を集め、すべての動物が手伝い、海の怪物マカラまで参加して数日で洋上に橋を架けることに成功した。


ジャワ島のLOROJONGGRANG寺院群のC.SIVA寺院のパネルです。
左に弓を持つラーマ、右に合掌する海の神。
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同じくC.SIVA寺院のパネルです。
左に橋を造るための石を運ぶサル軍、右にそれを手伝う海の生き物達。
口に石をくわえて運びます。
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南インドのHANGALにあるTARAKESHVAR寺院の基壇のパネルです。
サル達が石を運んでいます。
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南インドのLAKKUNDIにある寺院です。
上に石を運ぶサル達、下は海で魚や亀、マカラなどが彫刻されています。
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東ジャワのC.PANATARANのパネルです。
サル達が石を切り出し、運ぶところが彫刻されています。
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南インドPATTADAKALのPAPANATHA寺院です。
サル達が一生懸命、石を運んでいます。
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タイのクメール寺院PHIMAIの楣の彫刻です。
サル達が運んで来た石を魚達に渡します。
アナンタ龍の姿も見えます。
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ネパールのパタンにあるKRISHNA MANDIR の柱の上部です。
サル達が大きな岩を運んでいます。
9KRISHNA MANDIR - 15
猿軍はランカー島に侵入し、ラーヴァナの都城を包囲した。ラーヴァナの弟ビビシャナは正しい心の持ち主でシーターをラーマのもとに返しましょうと訴えたがラーヴァナは聞く耳を持たなかった。ビビシャナは城壁を乗り越えラーマ軍の陣地に入り保護を求めた。
1img074ヴィビシャナとラーマ
こうして長い戦いが始まった。

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カンボジア アンコールにあるBAPUON寺院です。
サル軍と悪魔軍の戦い。
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BAPUON寺院です。
サルが飛びかかっています。
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アンコールのPREAH KHAN寺院の破風の彫刻です。
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東ジャワのC.PANATARANのパネルです。
悪魔軍にダッコされているみたいでとても可愛いパネル。
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東インドATPURのRADHA GOVINDA寺院です。
とても細かいテラコッタの彫刻です。
9RADHA GOVINDA 1-ATPUR
アンコールワット寺院の破風の彫刻です。
3ANGKOR137
タイのクメール寺院PHANOM RUNGの破風の彫刻です。
7RUNG073
アンコールのBANTEAY SAMRE寺院の破風の彫刻です。
ラーマとサル軍です。
8SAMRE024
激しい戦いが続き、両軍の勇士たちは次々に死んでいった。

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音楽の話 その30(ヴァン・モリソン)

ガンジーファ - 039
私のベストのミュージシャン、ヴァン・モリソンの登場です。
これほどストイックなボーカリストは知りません。
ヴァンの作品に駄作はありません。
68年の「Astral Weeks 」を聞いて下さい。
ヴァン4
魂が揺さぶられるでしょう。
このアルバムのレコーディングはヴァンと全く面識のないジャズミュージシャンがヴァンの歌に合わせて即興で演奏したそうです。
オーヴァーダビングを省いて、ほとんど一発取りの様です。
信じられません。
まるで数十年も一緒にやっているみたいです。
「The Way Young Lovers Do」を聞いて下さい。
ヴァンもすごいがバックもすごい。
恐ろしい全8曲です。
70年の「Moondance」は一般の人達にも受け入れられたアルバムです。
ヴァン2
ヴァンの中ではポップな仕上がりです。
A面1曲目からニヤツイてしまいます。
「Moondance」のイントロ、なんてカッコいいの。
ベース、ピアノ、フルート最高です。
ピアノの間奏最高です。
とても美しく、黒い「Crazy Love」、ノリノリの「Caravan」、この曲を聴くたびにアレサ・フランクリンに歌い方が似ているように感じるのですが。
「Brand New Day」なんて素晴らしい曲なんでしょう。
バッキングボーカル最高。
クラビネットから始まる不思議な曲「Everyone」、「His Band and the Street Choir」「Tupelo Honey」「Saint Dominic's Preview」どれも佳作で外れがありません。
「Veedon Fleece」も大好きなアルバムです。
ヴァン1
どの曲も凛として透明感があり美しいアルバムです。
おそらくベルファストに帰って曲を書いたことが反映されているのかもしれません。
ブラスやコーラスが入っていないことも起因しているかもしれません。
68年に「Astral Weeks 」が出来たのは奇跡としかいいようがありません。
そしてその6年後にこのアルバムです。
ヴァンの気迫せまるボーカルは変わっていません。
ロックで泣かせるヴォーカルはヴァン以外にいません。
66年頃Themとして「Gloria」がヒットしました。
ヴァン3
Themが大好きなゴールデンカップスの代表曲です。
また「One More Time」や「Stormy Monday」もカップスのお気に入りです。
Themを脱退してソロになって第一作が「Astral Weeks 」なのです。
G ♫ L ♫ 0 ♫ R ♫ I ♫ A ♩ て歌ってた2年後に「Astral Weeks 」です。
信じられません。
ヴァンの根底にあるのはアイルランドです。
ダブリンです。
アイルランドの音楽に駄作はありません。
アイルランドの映画に駄作はありません。
ヴァン・モリソンに栄光を
アイルランドに平和を

Ωベストアルバム 「Astral Weeks 」「Moondance」「Veedon Fleece」

8-2ウィジョヨクスモの花


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食べ物の話 その15(冷やし中華)

65ウトロ
私は冷やし中華が大好きです。
「冷し中華始めました」と言う貼り紙を見るとニヤリとしておもむろに「冷やしお願いします」と頼んでしまいます。
冷やし中華には2種類あり、一つは酢醤油、もう一つはゴマだれをベースにしたものです。
冷やし3
どちらも甲乙つけ難いのです。
具はハム、チャーシュー、蒸し鶏、カニ、クラゲ、錦糸卵、キュウリ、トマト、もやし、椎茸、カニかま、紅ショウガ等が入ります。
そこに練りからしを溶かして食べます。
時々鼻がツーンとします。
たまりませんね。
冷やし2
昔は町の中華料理店で店独自の冷やし中華が食べられたのですが、町の中華料理店がめっきり少なくなってきました。
増えたのはラーメン専門店と大手のチェーン店です。
私は子供のころから食べにいっていた神田神保町の中華料理店があります。
スズラン通りにある「揚子江菜館」です。
何と創業明治39年です。
かれこれ60年以上通っていますが、いまだに年に7、8回は食べにいきます。
ここは甘酢料理が絶品で、かに玉、肉団子、酢豚が最高です。
細長い建物で昔は奥に畳の帳場があり、巨大なレジスター(今もある)が置いてあり、おばあさんがそこに座って店内を鋭い目つきで監視していた記憶があります。
家族でよく行きました。
中学生位の時に初めて冷やし中華を食べました。
その美味しかったこと異次元の味でした。
冷やし1
後から知った事ですが冷やし中華は昭和8年に上海料理の涼拌麺とざるそばをヒントに作り、盛り付けは富士山をイメージしたそうで、「揚子江菜館」が日本発祥の店だそうです。
具が独得でチャーシュー、錦糸卵、キュウリ、タケノコ、椎茸、サヤエンドウ、エビ2匹、つくね2個、ウズラそして珍しい糸寒天が入ります。
タレは醤油ベースですが、少し甘めです。
もし嫌いな人がいるとするとタレの甘さかもしれません。
私はこのタレが大好きです。
普通はここに練り辛しですが、おすすめはラー油です。
それもたっぷりかけます。
汗が出るくらいかけます。
嬉しいことに冷やし中華は一年中あります。
私のおすすめは本屋巡りをして揚子江菜館で冷やし中華を食べ、喫茶店でコーヒーを飲みながら買った本を読むことです。
神保町は美味しいお店が沢山あります。
揚子江菜館のそばには行列のできる「キッチン南海」、前には餃子のスヰートポーヅ、東南アジア料理店も沢山あるし、なんと言っても日本一のカレー激戦区です。
これら沢山の誘惑を押しのけ揚子江菜館へ向かいます。
特に「キッチン南海」の揚げ物とカレーの匂いにめげそうになります。

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映画の話 その27(ハロルドとモード)

64セト
アメリカンニューシネマの作品の一つ「ハロルドとモード」です。
アメリカではカルト的人気を誇る作品といわれています。
監督のハル・アシュビーについてはデビュー作品の「真夜中の青春」の音楽を敬愛するアル・クーパーが担当したことぐらいしか知りませんでしたが,主演のバッド・コートについては「マッシュ」「いちご白書」,好きだった「バード・シット」など続けて観ています。
ハロルドとモード.2
オープニングは歴史のある大邸宅で部屋から部屋へ歩き回るハロルド(バッド・コート)の足下を撮り続けます。
そして台の上に乗り、台をけとばします。
前身が写ります。
首つり自殺です。
ここで観客は驚きます。
そこへ母親が入ってきて一瞥します。
何も無かったように友人に電話します。
観客はまた驚きます。
日常茶飯事のように夕食の時間を告げ、退室します。
ハロルドの趣味の模擬自殺です。
この他、部屋を血だらけにして自殺したり、焼身自殺したり色々楽しませてくれます。
母親はうんざりしています。
ハロルドのもう一つの趣味は他人の葬儀に出る事です。
ハロルドのマイカーは霊柩車です。
母親にプレゼントされたジャガーEタイプを霊柩車に改造してしまいます。
他人の葬儀に出席している時にモード(ルース・ゴードン)に出会います。
モードも他人の葬儀に出るのが趣味で年齢は79歳、ハロルドより60歳年上です。
モードはアウシュビッツ収容所の生き残りでとても活動的でハロルドとは正反対です。
ハロルドとモード
二人はお互いに惹かれあい、デートを重ねます。
この二人のデートシーンがとても美しく見所です。
モードはハロルドに人生の生き方を何気なく教えます。
ある日二人は結ばれます。
有頂天のハロルドがモード80歳の誕生祝いをおこないます。
ハロルドとモード.3
そこで意外な言葉がモードから発せられます。
なんと自殺をするために薬を飲んだというのです。
モードは80歳で死ぬ事を決めていました。
意識がなくなるモード。
病院へ搬送するが亡くなりました。
絶望のハロルドは霊柩車を運転し、絶壁から落ちます。
車は大破しますがハロルドは直前に脱出し、崖の上でモードにもらったバンジョーを弾いていました。
彼は生きてゆく事を決断しました。
この映画はハロルドとモードの青春映画です。
ルース・ゴードンの演技が光ります。

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寺院の彫刻 その35(ラーマ8)

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第5巻 スンダラ・カーンダ(美の巻)
ハヌマーンはマヘーンドラ山の頂上に登り、おもいっきりジャンプし、4日間飛び続けてランカー島についた。
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身体を小さくして城内にもぐりこんだハヌマーンはついにアショーカ樹の林の庭園でシーターを発見した。
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カンボジア アンコールにあるBAPUON寺院です。
シーターにラーマの指輪を見せるハヌマン。
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ジャワ島のLOROJONGGRANG寺院群のC.SIVA寺院のパネルです。
シーターの前に現れたハヌマン。
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東北タイのクメール寺院KAMPHAENG YAIの楣です。
ラーマの指輪を見せるハヌマン。
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カンボジアのバッタンバンにあるEK PHNOM寺院の破風です。
シーターとハヌマンの顔が無くなっているのが残念です。
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南インドのVIJAYANAGARAのVITHALA寺院です。
シーターを訪れたラーヴァナ、ハヌマンはアショカ樹の中にいます。
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東ジャワのC.PANATARANのパネルです。
シーターの隣にいるのはラーヴァナの弟ヴィビシャナの妻トリジャータです。
トリジャータだけがシーターの唯一の味方です。
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驚くシーターにラーマの指輪を見せ、信用させると、ラーマの現状を報告し、必ず救い出すからと励まして、帰りがけの駄賃にひと暴れ始めた。
駆けつけた兵士達を大勢倒したところで、ラーヴァナの息子インドラジットに捕らえられた。

C.PANATARANのパネルです。
インドラジットがハヌマンに弓を射るところです。
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ハヌマンは応戦しますが矢が足に刺さってしまいます。
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ハヌマンは捕まりラーヴァナの前に引きずり出されるところです。
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南インドのアイホーレにあるDURGA寺院のパネルです。
ラーヴァナの前に引きずり出されるハヌマン(だだのサル)。
15ドゥルガー寺院
そしてラーヴァナに対し「シーターを解放せよ」という要求を伝えた。
ラーヴァナは怒りハヌマーンを殺そうとするが弟のヴィビシャナに使者を殺しては行けないと諌められた。
代わりに尻尾に油のしみた布を巻き付けて火をつけた。
ところがハヌマーンがそのまま外へ飛び出して町中を駆け回ったため、都は大火事になってしまった。

C.PANATARANのパネル
尻尾に火がついたまま走り回るハヌマン。
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VITHALA寺院のパネルです。
尻尾に火がついたハヌマンが走り回ります。
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ハヌマーンはシーターの所へ戻り、ラーマに見せるためにシーターの指輪を預かった。
南インドのVIJAYANAGARAのRAMACHANDRA寺院のパネルです。
上段シーターから指輪を預かるハヌマン。
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使命を果たしたハヌマーンはマヘンドラ山に飛び帰り、ラーマに報告するためにスグリーヴァのもとへ向かい、ラーマにシーターの指輪を見せ報告した。
C.PANATARANのパネルです。
海を飛び越えるハヌマン。
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VITHALA寺院のパネルです。
ラーマにシーターの指輪を見せるハヌマン
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C.PANATARANのパネルです。
ラーマにシーターの指輪を見せるハヌマン
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