寺院の彫刻 15(アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ3)

PANATA096.jpg
東南アジア、特にカンボジアでは「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」の神話が好まれ、彫刻も沢山作られました。
カンボジアではナーガ(蛇神)に対する信仰が厚く、ナーガは水や雨との結びつきが強いので、トンレサップやメコンの氾濫、日照りなどと密接な関係があると考えられています。
またナーガは人間世界と天上界をつなぐ虹の架け橋とも考えられていますので、寺院建築においても参道やテラスなどにナーガの意匠が用いられています。
インドの寺院では、おもに身舎や基壇などに彫刻されていますが、カンボジアの寺院では神話の彫刻は破風と楣に彫刻されています。
寺院に現存する一番古い「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」はコンポン・トム州にあるHANCHEI寺院の楣にあります。
とても珍しい形で左右に一体ずつ対称に彫られています。
HANCHEI-3001.jpg
  HANCHEI 7世紀
  5頭のアナンタ龍の上に横たわり、4臂で
  チャクラと法螺貝をもっている。
  ラクシュミーは彫られていたかもしれない
  メダリオンが彫刻されている。






聖山プノムクーレン山中にはシェムリアップ川の源流があり、河床に沢山のリンガや「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」などが彫られています。
おそらく川の水を浄化、神聖化するためではないかと思われます。
SPEAN006.jpg
  KBAL SPEAN 11〜12世紀
  同じ様に河床に彫刻された川が
  クーレン山中のPREAH ANGTHOM
  の近くにある。






彫刻ではありませんが銅製の素晴らしい「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」像が西メボンで発見され博物館に展示されています。
西メボンに祀られていた当時を想像すると、とても大きく立派で、威厳に満ちていたと思われます。
WーMEBON023
  発見当時の写真

博物館
  






  

  横たわるヴィシュヌ 11世紀後半
  全長は6mを超える大像
  かつてはヘソから水が流れていた。







タイとの国境にあるPREAH VIHEAR寺院はダンレック山脈の頂上にあり、1回目はポルポト紛争のために入り口が閉鎖され、2回目は霧で良い写真が撮れませんでした。
VIHEAR039.jpg
  PREAH VIHEAR寺院 9世紀末〜12世紀
  4臂でヘソからブラフマー
  足下にはラクシュミー、その他女神、
  両端にはウマの顔の神の彫刻。
  






タイのサコンナコンにあるNARAI JAENG WAENG寺院の破風です。
10世紀の作でとても面白い意匠です。
WAENG002.jpg
  NARAI JAENG WAENG寺院 11世紀
  独特の顔立ちをしている。
  ラクシュミーの顔が破損しているのが残念。







タイのSISAKETにあるKAMPHAENG YAI寺院の楣は剥離がひどいのですが、とても官能的な「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」があります。
YAI039.jpg
  KAMPHAENG YAI寺院 11世紀
  立派な彫刻で保存状態が悪いのが
  惜しまれる。
  足下の女性達が良い。







KHON KEANにある12世紀のKU PUAI NOI寺院の意匠も官能的です。
KU PUAI NOI
  KU PUAI NOI寺院 12世紀
  とても素敵な彫刻、ラクシュミーが良い。









アンコールワット寺院の楣にも見つかりました。
ANGKOR201.jpg
  ANGKOR WAT 12世紀









アンコールのBANTEAY SAMRE寺院(12世紀)の破風の彫刻は、なんとアナンタ龍に足が付いています。
この時代のアナンタ龍にはほとんど足が付いています。
顔も中華風ですし、頭は1つでヴィシュヌを覆う天蓋のようになっていません。
まるでナーガのバスタブに入っているみたいです。
しかしよく見ると中華風の龍の上に横になり、さらにその状態でアナンタ龍の上に乗っている様にも見えます。
SAMURE108.jpg
  BANTEAY SAMRE寺院 12世紀
  ブラフマーの顔が破損しているのが
  惜しまれる。







入り口のピラスター(付け柱)にも彫刻されています。
SAMURE147.jpg
  ピラスター下部の彫刻


















PREAH KHAN寺院の破風にも立派な足付きの「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」が彫刻されています。
KHAN183.jpg
  PREAH KHAN寺院 12世紀
  龍はSAMURE寺院とよく似ている。









バッタンバンのSNOENG LECH寺院の彫刻はとてもにぎやかです。
人物の特定は出来ませんが左右に彫られているのはブラフマー神を殺そうとする悪魔のMADHUとKAITABHAではないかと思います。
SNOENG LECH
  SNOENG LECH寺院 11〜12世紀
  とてもにぎやかな彫刻
  







タイのPRASAT PHNOM RUNG寺院の楣の「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」は盗難に遭い、シカゴ博物館に保存されていました。
国を挙げての返還運動で無事元の楣にもどりました。
破損していますがとても精巧な彫刻です。
RUNG079.jpg
   PHNOM RUNG寺院 12世紀
  ラクシュミーの位置が面白い。
  この彫刻では中華風の龍の中に
  アナンタ龍の上に横たわった
  ヴィシュヌが入っている。
  不思議な鳥が彫刻されている。





ベトナムのチャンパ王国では現在、寺院に彫刻されている「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」はありませんが、ダナンのチャム彫刻博物館に保存されています。
1つは7世紀のミーソンE-1入口の楣です。
博物館2
  チャム彫刻博物館 7世紀
  ブラフマーが素晴らしい。
  足下にはグルの様な人物。
  左右には蛇を持ったガルーダ。







もう1つもE-1スタイルですが8世紀のものでPHO THO村で発見されました。
博物館3
  チャム彫刻博物館 8世紀
  ブラフマーが破損しているのが残念。










東南アジア諸国には「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」の神話がかなり浸透していたと思われます。
アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ



ホームページ  www.ravana.jp

続きを読む

食べ物の話 その6(甘酢)

35ハルジュノソスロバフ
私は甘酢が大好きです。
酢豚、肉団子、蟹玉が中華三大甘酢料理です。
その頂点に立つのが鯉の丸揚げ甘酢あんかけ(糖酷鯉魚)です。
丁重に鱗を取り、内臓とエラも取り出し、2度揚げした鯉にタマネギ、ピーマン、人参、椎茸の餡をかけ、白髪ネギを乗せた鯉の丸揚げは最高です。
20080528-1.jpg

ぱりぱりの皮と甘酢あん、しっとり淡白な白身と甘酢あん、ばりばり食べられる骨と甘酢あん、
至福の一時です。
子供の頃の横浜中華街の思い出は鯉の丸揚げ甘酢あんかけです。
昔はコース料理の最後はこれでした。
中華街の老舗の2階の座敷(個室ではない、椅子席ではない)が王道です。
窓からは人の流れと反対側のお店(もちろん中華料理店)の2階が見えます。
人数は5〜7人が良い。
主役はおじいちゃんで親子三代が望ましい。
何かの記念日ならなおさら良い。
時間は6時スタート。
先ずは前菜、クラゲ、蒸し鶏、チャーシュウ、サカナの薫製が出ます。
スープはコーンと卵のスープ、エビやイカの炒め物、八宝菜、鳥のナッツの炒め物などが出てきます。
そろそろ子供は飽きて来てうろちょろし始めます。
その時を狙って主役の鯉料理が円卓の上に乗ります。
うろちょろしていた子供も円卓に集まります。
お店の人が取り分けても良いのですが、出来ればおじいちゃんがみんなに取り分けるのが理想です。
子供も大人も入歯のおじいちゃんもカリカリ、パリパリいい音を出して一生懸命です。
最後にジャスミン茶と杏仁豆腐と胡麻団子が出てみんな大満足です。
老酒でほろ酔いのおじいちゃんはとても嬉しそうです。
家族のみんなも大満足です。
しかしここで終わりではありません。
最後は月餅のお土産で完結です。
近年、鯉の丸揚げ甘酢あんかけがメニューから消えました。
予約をすれば作ってくれるお店もありますが、ごくわずかです。
また鯉の代わりに海の魚を使うお店もありますが、全く別物です。
つまりニーズがないからです。
絶滅危惧料理でレッドデーターです。
フカヒレ、鮑より鯉を!
伊勢エビ、北京ダックより鯉を!
ラーメン、チャーハンより鯉を!
復活 鯉の丸揚げ甘酢あんかけ!


8-2ウィジョヨクスモの花



ホームページ www.ravana.jp

食べ物の話 その5(広東麺)

33ジャモダグニ
私は広東麺が大好きです。
昔は見向きもしませんでしたが、大学に入学し、友人に勧められてからです。
友人は長髪でジョン・レノンの眼鏡をかけていましたので、すぐにビートルズで仲良くなりました。
友人は神楽坂のアパートに下宿していたので、学校の帰りにアパートでビートルズを歌いました。
お腹がすくと彼はいつも広東麺を食べに行こうと誘います。
一緒に食べているうちに気がついたら広東麺中毒になっていました。
広東麺には色々な呼び名があります。
五目そば、五目あんかけそば、あんかけそば、うま煮そば、などです。
そもそも広東麺は日本で作られたもので、広東に行ってもありません。
まずスープは醤油です。出汁はこだわりませんが鶏ガラが良いと思います。
麺は少し縮れた麺で太さは普通、茹で時間も普通です。いわゆる王道の麺です。
その上にあんかけのうま煮が乗ります。
具は野菜としてキャベツ、白菜、人参、タマネギ、ピーマン、タケノコ、ベビーコーン、キクラゲ、フクロタケ、もやし、チンゲンサイ、椎茸、しめじ、長ネギ(順不同)、
海産物として、エビ、イカ(順不同)、
肉として、豚肉、鶏肉、腎臓(マメ)、ウズラの卵、ハム(順不同)
などで水溶き片栗粉でとろみを付けます。
具はとても多いのです。八宝菜です。
広東麺には町の中華料理屋で食べる広東麺とホテルの中華料理や有名中華料理屋で食べる広東麺と2種類あります。
これは甲乙付けがたくどちらも好きです。
高級中華料理屋の広東麺はフクロタケ、しめじ、チンゲンサイ、鶏肉、腎臓などが入っていて金華ハムなどで出汁を取ります。
しかし悲しいことに最近は腎臓が入っている広東麺はほとんどなくなりました。
これが私の決め手の1つでしたが残念です。
町の中華料理屋で美味しい広東麺を見つけることは楽しみの1つです。
熱々の広東麺にたっぷりお酢をかけ回し、ふうふう言いながら食べる瞬間は至福の一時です。
スープは最後の一滴まで飲み干します。
img_2.jpeg

また大学の友人と一緒に汗をふきふき広東麺を食べたいな。


8-2ウィジョヨクスモの花


ホームページ  www.ravana.jp

音楽の話 その6(R&B)

ガンジーファ - 067
R&B漬けの毎日で次第にソウルマンになってきました。
マーサ&ヴァンデラスの「Heat Wave」「Dancing In The Street」「Jimmy Mack」、
スプリームス「You Can't Hurry Love」「Stop! In the Name of Love」「You Keep Me Hangin' On—ヴァニラ・ファッジのカヴァーもよかった」、
一番可愛かったのはロネッツでウォールオブサウンドの「Be My Baby」ベロニカ最高、ベロニカ命、洋服のセンスも一番、ヘアースタイルも一番、でもR&Bではないか!
ロネッツ
フォー・トップス「I Can't Help Myself」「Reach Out I'll Be There」、
テンプテーションズ「My Girl」「Since I Lost My Baby」、
スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ「Ooh Baby Baby」、
アイズレー・ブラザース「This Old Heart Of Mine」、
サムアンドデイブ「Hold On! I'm a Comin'」「When Something Is Wrong with My Baby」、
ウィルソン・ピケット「In The Midnight Hour」「Mustang Sally」、
エディ・フロイド「Knock on Wood」、
ブルック・ベントン「Rainy Night in Georgia—トニー・ジョー・ホワイトの曲こちらもよい」
パーシー・スレッジ「When a Man Loves a Woman」、
マーヴィン・ゲイ「I Heard It Through the Grapevine」、
特に気に入って聞いていたのはスプリームスとテンプテーションズの「I'm Gonna Make You Love Me」です。ダイアナ・ロスとエディの掛け合いが最高でした。
R&Bのコンボバンドもよく聞きました。
ジュニア・ウォーカー&オール・スターズ「Shotgun」「What Does It Take To Win Your Love」、
アーチー・ベル&ザ・ドレルズ「Tighten Up」もうノリノリです。
スティーヴィー・ワンダー「For Once In My Life」「A Place in the Sun」、
帝王ジェームス・ブラウン「Papa's Got A Brand New Bag, Pt.1」「It's A Man's, Man's, Man's World」「ゲロンパGet Up I Feel Like Being A Sex Machine」
女王アレサ・フランクリンの登場「Respect」「Chain of fools」「I Say a Little Prayer」、
images-4.jpeg
アレサ・フランクリン、オーティス・レディングは別格です。
「Try a little tenderness」を聞いた時の感動は忘れられません。バックのホーンセクション、オルガン、ピアノが素晴らしく、特にライブ盤(ライブ・イン・ヨーロッパ)は最高です。
「I've Been Loving You too Long」も涙が出ます。
遺作になった「The Dock of the Bay」オーティスは不滅です。
14887.jpg
R&Bフリークの映画2本
ご存知ジョン・ランディス監督の「The Blues Brothers」です。監督とブルースブラザースが敬愛するミュージシャンが総出演して最高のパフォーマンスを魅せる。
もう一本はアラン・パーカー監督の「The Commitments」です。監督がR&Bフリークでなければ作れない映画。ダブリン・ソウル最高。
音楽映画史上最強の2本です。

Ωベストアルバム オーティス・レディング「Live In Europe」
Ωベストアルバム アレサ・フランクリン「LADY SOUL 」

8-2ウィジョヨクスモの花

ホームページ  www.ravana.jp

寺院の彫刻 その14(アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ2)

PANATA096.jpg
インド周辺諸国の「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」を見てみます。
スリランカでは見つかりませんでしたが、ネパールでは素晴らしい像が見つかりました。
ミャンマーでも一つ見つかりました。
ネパールのカトマンドゥ盆地から見てみます。
ネパールの文化はインド・アーリヤ語派の王族によるネーパーラ王国リッチャヴィ朝が成立した4世紀頃から始まります。この頃の遺構はほとんど残っていませんが323年に建立されたと言われる世界遺産チャング・ナラヤン寺院があります。
建物は1702年の再建ですが境内には6世紀の石造物が保存されています。
ヴィシュヌ(ナラヤン)を祀っているので、いくつかの重要なヴィシュヌ像があります。
ビシュワループ像はヴィシュヌの最も普遍的な姿を現わした非常に貴重な彫刻で、下部に「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」が彫られています。
DSC_0018.jpg
  CHANG NARAYAN寺院 323年
  2層屋根で最も古く美しい。 
  すばらしいガルーダ像、ヴィシュヌ像がある。
  段々畑の広がる丘の上に建ちロケーションも良い。
  各入口に配された像が良い。













KIRTIPURのBAGHBHAIRAB寺院にもあります。
1655年建立されましたがその後再建されました。
baghbhairab.jpg
  BAGHBHAIRAB 寺院 1655年
  丘の上に建っていてカトマンドゥの町
  がよく見える。
  3層屋根の立派な寺院で壁画も残る。
  ここにはとても興味深い彫刻がある。
  





1番有名なのはカトマンドゥの北11kmのブダニールカンタ寺院です。
寺院の境内にある四角い池に5mほどのアナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ像が安置されています。
DSC_0375.jpg
  BUDHANILKANTHA寺院 6世紀
  シヴァプリ山麓の小さな村にある。
  持物は棍棒、チャクラ、法螺貝と蓮の実?
  信者の女性はまるでラクシュミー。






黒い大きな玄武岩から彫られ6世紀に作られたと言われています。
とても人気のある寺院で沢山の人々がお参りに来ます。
ヒンドゥー教徒しか入れませんが外から見学出来ます。
人々はヴィシュヌの身体を洗いマリーゴールドの花を捧げます。
残念なことにヴィシュヌは顔を白く塗られてとても違和感があります。
DSC_0384.jpg
  白塗りの顔が不気味










バグマティ川のほとりにGOKARNA MAHADEV 寺院があります。
1582年につくられ境内には沢山の石像があります。
注目すべきは8世紀のパールヴァティー像ですが、今回は「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」像です。
どうもブダニールカンタ寺院のヴィシュヌを真似たようです。
DSC_0357.jpg
  GOKARNA MAHADEV 寺院
  バグマティ川とゴカルナの森に囲まれている。
  沢山の石像が安置されている。
  本来は水を入れるようだ。














ネパールの寺院はレンガと木でつくられています。
バクタプールのKRISHNA寺院で見つけた「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」でレンガに埋め込まれた木製の彫刻です。
DSC_0617.jpg
  KRISHNA寺院
  2層屋根の寺院で彫刻が良い。
  他にも化身の木彫がある。
  







彫刻ではありませんが珍しい壁にかかれた「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」の絵があります。
カトマンドゥ南東32kmのPANAUTIにKRISHNA NRARAYAN寺院があります。
とてもすてきなロケーションに建っており、白壁にヴィシュヌの化身が描かれています。
その中の一つに「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」があります。
DSC_0331.jpg
  KRISHANA NRARAYAN寺院
  川面に建ち火葬場もある。
  壁は漆喰でとても美しい。









ミャンマーは仏教国ですが、パガン朝以前にはヒンドゥー教も信仰されていました。
パガンに残る唯一のヒンドゥー寺院NATHLAUNG KYAUNGの内部にヒンドゥー神が安置されていますがその中に「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」があります。
NAT008.jpg
  NATHLAUNG寺院 10世紀
  とても古い型の寺院。

















「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」はインドシナ半島ではとても好まれたモチーフです。
次回見てみます。
アナンタ龍2



ホームページ  www.ravana.jp

音楽の話 その5(BOOKER T. & THE MG'S vs FUNK BROTHERS)

ガンジーファ - 068
いよいよ高校生活です。音楽の中心はもちろんビートルズです。
「ラバー・ソウル」「リボルバー」には驚きました。
1枚目、2枚目までは同じ音ですんなり聞けましたが「フォー・セール」あたりから、変化におろおろしていたのです。
しかしすぐに納得してますます好きになりビートルズとともに成長していきました。
一方フォークはどうなったかと言いますと飽きました。
でも恩恵は有りました。まずギターケースを持っていると女の子にもてる。女子校からギターを教えてほしい、一緒にグループをやりたいなど嬉しい誘いが舞込みます。
しかしフォークには全く興味が無くなりました。
フォーク好きの女の子にも興味がなくなりました。
興味はR&Bです。
ビートルズ以来の音楽革命です。
一つはビートルズのルーツ、もう一つは踊る音楽ダンスミュージックだからです。
当時R&Bはモータウン系とアトランティック(スタックス)系に別れていました。
モータウンサウンドを支えていたファンク・ブラザース対ブッカー・T&ザ・MG'sです。
当時は感覚的にモータウンは洗練された音、アトランティックはシンプルで泥臭い音と感じました。
後年ドキュメンタリー映画「永遠のモータウン(Standing in the Shadows of Motown)」のDVDを見て改めてファンク・ブラザースのすごさを確認しました。
史上最高のベーシスト ジェームス・ジェマーソン、ベニー・ベンジャミンのドラム、アール・ヴァン・ダイクのオルガン、ロバート・ホワイトのギターのバックがあってこそのデトロイトサウンドです。
ファンクブラザース
でもダンスミュージックは耳と頭で聞くのではなく身体が動くか動かないかです。
ファンク・ブラザースはライブバンドですが、スタジオ「蛇の穴」で音を織上げて行くバンドです。
ブッカー・T&ザ・MG'sは紛れもないライブバンドです。
オルガンのブッカー・T・ジョーンズ、ギターのスティーヴ・クロッパー、ベースのドナルド・ダック・ダン、ドラムのアル・ジャクソンのサウンドにはソウルがあります。
mg’s
サム・アンド・ディブやオーティスのバックのソウルメンオーケストラは踊りながら演奏するのです。
来日公演を見て確認しました。
従ってパワーが違います。
この時代クラブやDJのいるディスコはありませんでした。生バンドが入っているディスコ(ゴーゴークラブ)は何軒かありましたがほどんどは小さなスナックにセガのジュークボックスを置いただけでした。
セガ
ジュークボックスの前には10人ほどが踊れるスペースがあり、場合によっでは靴を脱いで上がり、絨毯の上で踊る店もありました。
人気がある店はレコード盤の入れ替えが早く、黒人がよく来る店です。ここでビートルズがかかった記憶はありません。
ジュークボックスはR&Bかスローなチークの曲だけです。それが不文律でした。
ジュークボックスにお金を入れるのはとても勇気がいることです。
選曲でセンスが解ってしまうからです。
踊っていた人達がいなくなったらもう最悪です。沢山の人が踊る様になればドヤ顔です。
(まれにわざと踊りにくい曲をかけることもあります)
ジュークボックスですべて見抜かれてしまうのです。
オソロシヤ ジュークボックス!

Ωベストアルバム「Motown Story 1」
Ωベストアルバム「グリーン・オニオン」

8-2ウィジョヨクスモの花

ホームページ  www.ravana.jp

寺院の彫刻 その13(アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ)

PANATA096.jpg
今回からは寺院の身舎(外壁)に彫られた彫刻を見たいと思います。
ここには神々、アスラ、人間、動物、神話や叙事詩、あらゆるものが彫刻されています。
まずはヴィシュヌ神にかかわる彫刻を見て行きます。
ヴィシュヌ神は三大神の一人で世界を維持する役目を持っています。
4本の腕をもち各々にチャクラ(円盤)、棍棒、法螺貝、蓮華を持っています。
メール山の中心にあるヴァイクンタに住んでいて、神妃はラクシュミー、ヴァーハナ(乗り物)はガルーダです。
ヴィシュヌ派の創世神話によると、宇宙が出来る前にヴィシュヌは竜王アナンタの上に横になっており、ヴィシュヌのへそから、蓮の花が伸びてそこから創造神ブラフマーが生まれ、ブラフマーの額から破壊神シヴァが生まれたとされています。
Indian_-_The_Recumbent_Vishnu_and_the_Creation_of_Brahma_-_Walters_W906.jpg
ヴィシュヌ神はリグ・ヴェーダの時代には重要な地位は無かったのですがその後ヒンドゥー教の時代になって、英雄や土着の神をその化身(アヴァターラ)として取り込んで行くことで民衆の支持を集め、ついにはブラフマー、シヴァと共に三神一体(トリムールティ)の最高神の位置を獲得しました。
今回は創世神話の「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」の彫刻を見てみたいと思います。
中央インド、ディオガルDEOGARH DASHAVATARA寺院の壁龕のパネルです。
中央に7つの頭のアナンタ龍(ANANTA OR SHESHA)の上に横たわる4腕のヴィシュヌ神が彫刻され、足下にはラクシュミー妃がヴィシュヌ神の足を揉んでいます。
彼女の後ろにはヴィシュヌの武器を擬人化した2人の人物がいます。女性は棍棒を擬人化したKAUMODAKI、男性は円盤を擬人化したSUDARSHANです。
ヴィシュヌ神のヘソからは蓮の茎が伸び開花した花の上には3面のブラフマーが座っています。
左隣には象に乗るインドラ、その左側には孔雀に乗るスカンダ、ブラフマーの右隣にはナンディに乗るシヴァとウマー、その右側にはガルーダが彫刻されています。
一番下には6人の人物が彫刻されていますが誰なのかよく解っていません。
悪魔のMADHUとKAITABHAと戦うヴィシュヌの4つの持ち物の擬人化達あるいはマハーバーラタのパンダヴァ5兄弟と共通の妻のドラウパティなどの説があります。
DASHA062.jpg
   DASHAVATARA寺院 6世紀
  帽子を始め衣装やアクセサリーの細かい彫刻
  下部の6人は彫刻だけ見れば
  パンダヴァの様に見える













同じく中央インドのティガワの「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」です。
9つの頭のアナンタ龍の上に横たわり、4腕でチャクラと法螺貝を持っています。
ヴィシュヌのヘソから蓮の茎が伸びブラフマーが座っています。
足下には二人の従者(擬人化された棍棒と蓮)とラクシュミーが足を揉んでいます。
Tigawa-12.jpg
  KANKALI DEVI TEMPLE 5世紀
  とても古い彫刻
  意匠がとても良い
  






ティガワの「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」にとてもよく似た彫刻がマトゥラーの博物館にあります。
fc2blog_2016122716384540c.jpg
  マトゥラー博物館 5世紀
  3人の従者とラクシュミー
  とてもティガワと似ている。
  ブラフマーは破損している。
  





同じく中インドKATNIのSINDURSIにある大きな岩に彫られた「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」です。グプタ期の6世紀に彫られ、おおらかで良い出来です。ラクシュミーの定位置はくるぶしから太腿にかけてですが、ここでは足の裏の位置に彫刻されています。横には二人の悪魔(MADHUとKAITABHA)が彫刻され、襲いかかろうとしています。
Sindursi-3.jpg
  SINDURSI 6世紀









RAJIMのRAJIVALOCHANA寺院は素晴らしい彫刻の宝庫です。
西楼門のドアーフレイムの楣にアナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌがあります。
Rajim西門8世紀 
  RAJIVALOCHANA TEMPLE 8世紀
  沢山の人物に囲まれている
  リラックス出来ない
  





南インドのマハバリープラムにあるMAHISHAMARDHINI MANDAPAの「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」です。5つの頭のアナンタ龍の上に横たわり腕は2腕でチャクラ(?)を持っているみたいです。
ブラフマーはおりません。その場所には擬人化された棍棒の女性KAUMODAKIと法螺貝のPANCHAJANYAが彫刻されています。
足下にはラクシュミーは彫刻されていません。そこには立っている二人の悪魔(MADHUとKAITABHA)が彫られています。
今にも襲いかかろうとしていますがヴィシュヌはのんびり寝ています。
ヴィシュヌの下には3人の人物が、(右は大地の女神BHUDEVI、中央は剣の擬人化されたNANDAKA、左は円盤の擬人化されたSUDARSHAN)彫られています。
MAHISHA008.jpg
  MAHISHAMARDHINI MANDAPA
  7世紀後半
  石窟には「水牛の悪魔を殺すドゥルガー」
  も彫刻されています。






エローラの石窟寺院にも素晴らしい「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」があるのですが暗くて写真が上手に撮れません。
とりあえず写真を載せておきます。
左を頭にしてアナンタ龍の上に横たわり、4腕でヘソから蓮の茎が出て花の上にブラフマーが座っています。
足下にはラクシュミーが彫られ、ヴィシュヌの下には右側に6人、左側に1人座っています。
E-CAVE15021.jpg
  ELLORA CAVE 8世紀
  下部の6人は武器の擬人化か








南インドでは天井に彫刻している寺院が見られます。
上から見下ろす形になるので好まれた様です。
アイホーレのKUNTI寺院の祠堂天井です。
9つの頭のアナンタ龍に横たわり、4腕でブラフマーは見当たりません。
足は交差させ足下にはラクシュミーがおります。
ヴィシュヌの頭の回りにはチャクラ、剣、法螺貝が置かれ、人物も数人彫刻されていますがはっきりしません。
kunti.jpg
  KUNTI寺院 8世紀
  足下に棍棒を持った人物








同じアイホーレのHUCCHAPPAYYAGUDI寺院の天井彫刻が、ムンバイのプリンス・オブ・ウェールズに保存されています。
PRINCE035.jpg
  HUCCHAPPAYYAGUDI寺院 8世紀
  女性の頭をなでている?
  もしかしてSUDARSHAN?








南インドのホイサラ朝の寺院でもよく見られます。
BUCHESHWARA寺院の「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」はホイサラ朝独得の彫刻で、ヴィシュヌのヘソからブラフマー、足下に立つラクシュミー、ブラフマーの隣にはガルーダがいます。
BHUTE023.jpg
  BUCHESHWARA 寺院 1173年
  ホイサラ独特の衣裳
  上手にスペースを活用している。














同じホイサラ朝のCHENNA KESHAVA寺院です。
7つの頭のアナンタ龍の上に4腕のヴィシュヌが横たわり、ヘソからブラフマー、足下にはラクシュミー、左上にはガルーダが彫刻されています。
CHENNA067.jpg
  CHENNA KESHAVA 寺院 1117年
  壁面の装飾帯に彫られている。








カルナータカ州バーダーミの貯水池のほとりにBHUTANATHA寺院はあります。さらにその奥に石窟がありそこに「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」が彫刻されています。9つの頭のアナンタ龍に横たわり、4腕でヘソからブラフマーが、足下にはラクシュミーとガルーダが彫刻されています。ヴィシュヌの横には、チャクラ、法螺貝、棍棒が置かれています。頭の方に神が一人彫られています(スカンダ?)。上部には沢山の神がいます。
ブッタナータ
  BHUTANATHA寺院裏の石窟 11世紀?
  石窟の正面に彫られている。
  








カルナータカ州のハンピの遺跡には巨石がゴロゴロしています。その巨石に神々が彫られ「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」もあります。
vijayanagara.jpg
  KOTI TIRTHA 16世紀
  ここへ行くには舟で行くのが良い。
  沢山のリンガや彫刻が岩に彫られている。
  






東インドのヴィシュヌプルにはテラコッタの寺院が沢山あります。名前の通りほとんどがヴィシュヌに捧げられた寺院です。RADHA SHAMA寺院の「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」です。七つの頭のアナンタ龍に横たわりヘソからブラフマー、足下に9人の従者を連れたラクシュミーが彫られています。ブラフマーの横に2臂と4臂の神。
RADHA007.jpg
  RADHA SHAMA 寺院 18世紀中頃
  壁はすべてヴィシュヌの化身の彫刻
  文様もよい。








「アナンタ龍の上に横たわるヴィシュヌ」の神話はインドはもとよりネパールや東南アジアの国々でも好まれ、特にアンコール帝国では沢山の彫刻が彫られました。


ホームページ  www.ravana.jp

寺院の彫刻 その12(七母神)

PANATA094.jpg
今回はドアーフレイムの上部に彫られた7人の女神です。
7毋神2 のコピー

起源は古くインダス文明の遺跡から原型らしい像が発見されています。
7人の女神は7毋神(SAPTAMATRIKA)と言いブラフマー神妃ブラフマーニー(BRAHMANI)、シヴァ神妃マヘーシュヴァリー(MAHESHVARI)、クマーラ神妃カウマーリー(KAUMARI)、ヴィシュヌ神妃ヴァイシュナーヴィー(VAISHNAVI)、ヴァラーハ神妃ヴァラーヒー(VARAHI)、インドラ神妃インドラーニー(INDRANI)、ヤマ神妃チャームンダー(CHAMUNDA)です。
BRAHMANI.jpg
  ブラフマーニー(BRAHMANI)
  身体は黄色で顔は4面
  乗り物はハンサ(白鳥)
  持物は霊薬の入った瓶
  霊薬を悪魔に振りかけて力をそぐ







MAHESHVARI.jpg
  マヘーシュヴァリー(MAHESHVARI)
  5つの頭と10本の腕を持つ場合もある
  乗り物は牛
  持物は三叉戟







KAUMARI.jpg
  カウマーリー(KAUMARI)
  乗り物は孔雀
  持物は投げ槍









VAISHNAVI.jpg
  ヴァイシュナーヴィー(VAISHNAVI)
  青色の身体を持つ
  乗り物はガルーダ
  持物はチャクラ(円盤)と法螺貝








VARAHI.jpg
  ヴァラーヒー(VARAHI)
  黒い身体と野猪の顔
  乗り物は水牛
  持物は索縄、鉤、牙







INDRANI.jpg
  インドラーニー(INDRANI)
  金色の身体
  乗り物は象
  持物は金剛杵








CHAMUNDA.jpg
  チャームンダー(CHAMUNDA)
  骨と皮の身体、歯をむき出し、髪を逆立てる
  乗り物はフクロウ
  持物は剣と楯








一般に彫刻される時は向かって左端にヴィーバドラ(シヴァ)右端にガネーシャがいる場合が多く見られます。
VIRABHADRA.jpg
  ヴィーバドラ(VIRABHADRA) シヴァ
  額に第三の目を持つ
  乗り物はナンディ(牡牛)
  持物は三叉戟








GANESHA.jpg
  ガネーシャ(GANESHA)
  片方の牙がかけた象頭
  乗り物はネズミ
  持物は蓮華、斧、おれた牙









前回お話しした中央インドJHANSIにあるJARAI-KA-MATH TEMPLEのドアーフレイムの右半分です。左半分はナヴァグラハですが、右半分はサプタマートリカーです。
barua sagar2
  BARUA SAGAR
  JARAI-KA-MATH TEMPLE 860年
  左端ヴィーバドラからガネーシャ
  右にはナンディに乗るシヴァ神






中央インドのUMRIにある寺院のドアーフレイムです。
sun temple umri2
  SUN TEMPLE UMRI 8世紀初め










東インドのブヴァネーシュヴァルのPARASURAMESHWAR寺院の身舎に彫刻された、とても魅力的なサプタマートリカーです。
PARASU043.jpg
  PARASURAMESHWAR TEMPLE
  7世紀中頃
  左端は顔がわかりませんがヴィーバドラ、
  ブラフマーニー、マヘーシュヴァリー、
  カウマーリー

PARASU042.jpg
  



  ヴァイシュナーヴィー、インドラーニー
  ヴァラーヒー、チャームンダー、
  ガネーシャ
  






南インドのアイホーレの石窟に素晴らしいサプタマートリカーの彫刻があります。
RAVANAPADI3
  RAVANAPADI CAVE 6世紀後半
  一番左はヴァラーヒー















RAVANAPADI2
  一番左は瓶を持っているのでブラフマーニー
  右上隅にいるのがチャームンダー
















南インド、カンチープラムのカイラーサナータ寺院にあるサプタマートリカーです。
カイラーサナータ8世紀はじめ
  KAILASANATHA寺院 8世紀初め
  アイホーレと同じスリムな像









アランプールのPAPANASI GROUPの中にも見つかります。
PAPANASI GROUP10世紀
  PAPANASI GROUP 10世紀
  座像の下のヴァーハナ(乗り物)が可愛い
  
 






サプタマートリカーはもともと乳幼児を抱いた姿が多いことから、原始的な母神信仰が元になっていると考えられますが、時代が下るにつれて性格が変化してドゥルガーを助け、アスラとの戦闘要員になってきます。
子供を抱いた彫刻がエローラの石窟にあります。
Ellora_Caves,_Matrikas_(15170218669)
  ELLORA CAVE 21 6世紀後半
  子供を抱いている










博物館にもサプタマートリカーはあります。
デリー国立博物館
  インド国立博物館

ALAMPUR.jpg
  





  ALAMPUR博物館








サプタマートリカーはとても頼もしい女神達です。

7毋神 のコピー




ホームページ  www.ravana.jp

音楽の話 その4(BEATLES 2)

ガンジーファ - 069
松竹セントラルは長蛇の列です。
女性も男性も半々です。
年上の人達の中にはビートルズと同じ襟なしのカルダンスーツを着ている人もいます。
ほとんどの人はブーツを履いています。
マシュルームカットの人もいます。
僕はまだアイビーでした。
何とか座席を確保して開演に備えます。
物凄いエネルギーが映画館の中に充満しています。
それは映画が始まると同時に爆発しました。
もう音声が聞こえないほどです。
しかし不思議なことに私の中で周りの騒音は消えていき音声だけになります。
初めての演奏「恋する二人」のシーンでは涙が出てきました。
ヤァヤァヤァ
ロードショーから上野の映画館に降りて来て5回見ました。
オリンパスペンを持ってスクリーンのビートルズを写します。
現像するとぼけていますが何とか映っていました。
朝から晩までビートルズです。
ビートルズの音楽と一緒に成長してきましたが「アイ・フィール・ファイン」の斬新さには驚きました。
そんなとき後楽園のアイスパレスにリヴァプールビートルズと名のる五人組がやってきました。
ビートルズ関連のものなら何でも良かったのですが見て聞いて驚きました。
とても良いのです。完全にリヴァプールの音なのです。
東京ビートルズとは大違いでした。
やがて第二弾の映画「ヘルプ」が公開されます。
4人はアイドル
超満員ですが「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ」のあの熱気はありません。
カラーで面白のですが、ビートルズのステージを見たいファンには物足りませんでした。
音楽はもちろん最高です。
この頃からマージー・ビートとかブリティッシュ・ビートと呼ばれるグループが日本デビューします。
ザ・スウィンギング・ブルー・ジーンズ「ヒッピー・ヒッピー・シェイク」、サーチャーズ「ラブポーションNo.9」などで、
とくにジェリー&ザ・ペイスメーカーズ「太陽は涙が嫌い」、デイヴ・クラーク・ファイヴ「ビコーズ」「ハーティング・インサイド」「ウェン」、ゾンビーズ「シーズ・ノット・ゼア」「テル・ハー・ノー」が特にお気に入りでした。
初期のビートルズの影響で哀愁をおびたメロディアスな曲ばかりです。
そしてブリティッシュ・インヴェイジョンに対していよいよアメリカの反撃が始まりロックの黄金期を迎え、私の高校生活が始まります。

Ωベストアルバム「A Hard Day's Night」

8-2ウィジョヨクスモの花

ホームページ www.ravana.jp